
かなり以前にカンボジア・カルチャー・ビレッジをご紹介したことがありましたが、今回はマレーシア・サラワク州の諸部族の文化を紹介するサラワク・カルチャー・ビレッジです。

初めはビダユ族(Bidayuh)のロングハウス。ボルネオ島の原住民の多くは集住生活を営むためのロングハウスに居住していました。かつて「陸ダヤク」と呼ばれたビダユ族は、主にサラワク川とサドン川の流域の急な山腹に居住し、サラワク州の人口の8.4%を占めています。

細かくはジャゴイ族、ビアタ族、ブカル・サドン族、セラカウ族、ララ族などの諸部族に分かれ、首狩りの風習がありました。山の斜面に住居を建てたのは、ひとつは侵略者からの防衛のためであり、もうひとつは新鮮な飲み水を得るためでした。彼らは山の上の小川を堰き止め、竹製の導管を通じて住居に水を引き込んでいました。

ビダユ族の踊り、ラジャン・ベウ(Rajang Be’uh)。鷲の動きを真似た、両手をいっぱいに広げた踊りです。収穫期の来客を歓迎する踊りだそうです。

トラック・バラ(Tolak Bala)という踊り。収穫期前に豊作と悪霊退散を祈願する踊りです。

イバン族(Iban)のロングハウス。かつては「海ダヤク」と呼ばれ、サラワク州の人口の33%を占めています。シュロ葺きの巨大なロングハウスを大きな川に沿って建てて集住生活を営んでいました。ロングハウスへは丸太を削って作った階段を使って入り、屋外のベランダでは部族の儀式や活動を行いました。建物の中に入ると、公共の通路があり、来客はここで出迎えました。その通路に面してたくさんの扉があり、そこから奥は各家族の部屋でした。

イバン族の踊り、ガジャット・レソン(Ngajat Lesong)。見せ場はイバン族の戦士が20kg程もある木製のすり鉢を歯で咥えて持ち上げ、戦士の敏捷性と持久力を誇示する場面です。

こちらは、ガジャット・パラワン(Ngjat Pahlawan)という踊り。戦いに勝利した戦士たちを迎える踊りです。
<つづく>
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

よろしければクリックおねがいします!
↓
