
2月18日、mass×mass関内フューチャーセンターにて、第55回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。

今回は、YMSの「ゾロ目先生」とお呼びして良いのか、第33回、第44回に続く3回目の講義となる株式会社MANY ABILITIESの野原秀樹先生。バレエダンサーにしてコーチ、そして経営者という異色の先生です。
テーマは「コミュニケーションを楽しもう!! エンジョイカード「ワイワイ」で話し上手・聞き上手」。昨年野原先生が開発された、「ワイワイ」というカードゲームで、遊びながらコミュニケーション、チームビルディング力を高めるという内容でした。
エンジョイカード「ワイワイ」は遊び方にいくつものバリエーションがあるのですが、今回行ったゲームについて簡単にご説明させていただきます。
まず、「ワイワイ」には、トーキングカード、フリーカード、ヘルプカード、ワイワイカードの4種類のカードがあります。トーキングカード(フリーカードを含みます。裏返った状態ではトーキングカードとフリーカードの区別はつきません)はテーブルに伏せて並べ、ヘルプカード1枚とワイワイカード2枚を各自が所持します。

カードをめくる順番を決め、出番の人が伏せて並べたトーキングカードから2枚を裏返します。トーキングカードにはそれぞれ規則性のない単語が書かれており、例えば、上の写真のように「満足」・「果物」と書かれたカードがめくられたとします。出番の人は、その単語に基づいて、エピソード(関連性があれば何でも構いません)を語ります。エピソードを語ると、出番の人はめくったカード2枚を獲得できます。

しかし、めくって出た単語ではエピソードを語るのが難しい場合もあります。そういう時、出番の人はヘルプカードを行使することができます。ヘルプカードが使われると、他の人が代わりにエピソードを語ることができます。その場合でもトーキングカードは出番の人が獲得し、代わりに語った人は行使されたヘルプカードを獲得することができます。
なお、フリーカードが出た場合は、自由なテーマでエピソードを語ることができます。
トーキングカードがなくなったら、語られた数々のエピソードから、それぞれが良かったと思うエピソードを2つ選び、そのエピソードを語った人に手持ちのワイワイカードを渡します。
最終的に獲得したカードに基づいて得点を競います。各1枚に月トーキングカードが1点、フリーカードが3点、ヘルプカードが4点、ワイワイカードが5点です。

最初は難しそうに思えるのですが、始めるとみなさんエピソードが淀みなく出てきます。ランダムな単語から即興でエピソードを構成する能力、人の話を聴く能力、良かった話を選択する共感能力などが楽しみながら刺激されます。
「ワイワイ」は、フィンランドにおける教育法と演劇のノウハウを組み合わせて開発されたそうですが、いくつものエピソードを語っていると、そこには自ずと話者の人となりが反映されます。それを聞き手から指摘してもらうことで、他者から見える自分像についての気づきも得られます。

なお、東京大学と慶應義塾大学において、この「ワイワイ」を行った動画がありますので、最後にご紹介させていただきます。
東京大学
慶應義塾大学
過去のYMS活動レポートはこちら
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
