1月13日、mass×mass関内フューチャーセンターにおいて、第66回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。
新年最初のYMSは、第33回、第44回、第55回とゾロ目の回にお越しいただいている、おなじみの株式会社MANY ABILITIES、野原秀樹先生。元バレエダンサーにして講師、そして経営者という異色の先生です。
テーマは、「インプロ(即興)で会話力を磨け!! 体感「ドラマチック・コミュニケーション」」。即興劇による体感とディスカッションを通じて、日頃の自分の行動や思考パターンに気づき、行動変容につなげていく効果が期待できます。また、たとえ初めて出会った人であっても想定外の出来事に対応するワークを繰り返すことにより、チームビルディングを実感することができます。
さて、今回行ったワークですが、
①チーム名を考えよう!!
➁「こ」と「さ」のつく言葉
➂商品名を考えよう!!
④なりきりインタビュー
➄アドリブトレーニング
の5つ。①~④では特に日頃自分たちが特定の前提に桎梏されているかに気付き、それをいかに打ち破れるかが問われます。前提や思い込みを取り払い、柔軟な発想をしているつもりでも、結局は前提や思い込みに起点の発想でしかなかったり、言うは易し行うは難しです。まるで『西遊記』の孫悟空が天の果てまで飛んだつもりでいたら、実はお釈迦様の掌で飛び回っていただけだったというような、何とも己の頭の固さを痛感させられるワークでした。
④は文字通り、いかに「なりきれるか」が問われます。個人的に感じたのは、「なりきる」ということと「演じる」ということの区別が曖昧だったということです。「演じる」はあくまで「なりきる」の結果として生じるのであって、「演じる」に囚われてしまうと、「仏像作って魂入れず」の非常に表面的な薄っぺらいコミュニケーションになってしまうということです。また、それが相手にも伝わってしまいます。
最後のアドリブトレーニングは、複数人である想定された状況下でそれぞれ与えられた役割を演じるのですが、途中途中で必ず言わなければならない台詞が必須課題として与えられ、それをいかに芝居の文脈に整合させることができるかが難しいところです。たまたま僕のいたチームは全員気心の知れた仲間だったのですが、逆に気心が知れていることによってチームとしての基準が不明確になり、足並みがバラバラになってしまいました。チームとして仲は良いのに成果が出せない、現実世界でも往々にしてあると思います。
野原先生の研修はYMSとしても通算4回目になりますが、毎回違った発見や気づきの深化があります。
次回、第67回YMSはスピンオフ企画、第68回YMSは通常のセミナーで2月10日(水)開催の予定です。
過去のセミナーレポートはこちら。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした