過去、このブログでも関内店と恵比寿店をご紹介しました、成城石井がプロデュースするワインバル” Le Bar à Vin 52 AZABU TOKYO”の麻布十番店に行ってきました。これまではワインバルでありながらワインについてほとんど触れませんでしたので、今回はそちらを中心に書きたいと思います(料理については関内店と恵比寿店の記事をご覧ください)。
恐らく小売価格にして1,000円から2,000円位の価格帯と思われるカジュアルなワインながら、結構しっかりとした味わいのワインがこれまた飲食店としてはリーズナブルな価格で楽しむことができます。本来重いワインの好きな僕ですが、今回は食事を邪魔しないミディアムボディのワインを中心に選びました。
初めは冒頭の写真、エピスリー・ボヌール・ボルドー・ブラン。すっきりとした飲み口ながら、そこそこしっかりした果実味と酸味があり、最初の一杯としては適したワインだと思いました。
続いてラ・ディブ・ ブラン・コート・デュ・ローヌ2010。先ほどのワインよりやや重い感じがしますが、タンニンが少なくドライ。ややオイリーな印象を受けます。さらにすっきりとしているので、先ほどのワインと順序が逆でも良かったかもしれません。
赤に切り替え。シャトー・ラ・ヴェリエール・ボルドー・シューペリュール2010。カベルネ・ソーヴィニョンとメルローのブレンド。しっかりとした赤紫色をしていますが、タンニンはそれほどでもありません。優しい果実味、アルコール度数14%でキレがあるので肉料理の合間に適したワインかと思います。
最後はド・ラ・クロワ・サン・ジャック・ブルゴーニュ・ピノ・ノワール。ブルゴーニュ地方最北端の産地ジョワニーの三ツ星レストラン、ラ・コート・サン・ジャックのハウスワインだそうです。
ジョワニーはローマ時代から続くワインの銘醸地でしたが、19世紀後半に西ヨーロッパを襲ったフィロキセラ(ブドウアブラムシ)によって大被害を受けました。ラ・コート・サン・ジャックでは、かつての銘醸地ジョワニーの復興に力を入れているそうです。
先ほどのワインと比べると、明るいルビー色をしており、やはり柔らかなタンニンと果実味の飲みやすいワイン。ワインとしては物足りないですが、肉料理に合わせすいすいと飲むことができます。
なお、写真の背景に漫画家の久住昌之氏によく似た人物が映っていますが、20年来の友人です。
Le Bar à Vin 52 AZABU TOKYO 麻布十番店
東京都港区麻布十番2-2-10
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした