7年ぶりの熱海です。仕事前のわずかな時間で昼食を済ませようと、宿の周辺を散策。熱海銀座という商店街のふもとにあった、昭和の雰囲気を漂わせるラーメン屋さんがあったので、何気なく入りました。後で知ったことですが、創業が1929年(昭和4年)という老舗だったようです。
お店の看板に「熱海餃子」とあったので、昼食に餃子をつけることは滅多にないのですが、「コクうま餃子と懐かし醤油ラーメン」のセットにすることにしました。
待つことしばし。初めにやや大ぶりの羽根つき餃子が出てきました。食べてみると確かに旨味たっぷりで食べやすく、にんにく臭も強くないのであっという間に食べられます。
その後出てきた醤油ラーメンですが、「懐かし醤油ラーメン」というだけあり、なるほど海洋堂の食玩にありそうな、絵に描いたような醤油ラーメン。しかし、スープを一口飲んでみてびっくり!これは美味しい!シンプルな見た目からは想像できない、煮干し系の出汁のうまみが前面に出たスープ。お店のHPによれば、メンマや塩などの素材にもこだわっており、塩はミネラルハーヴェスト塩と呼ばれる天然自然塩を使用しているそうですが、僕はスープの決め手は塩の加減とミネラル分だと思っているので、これは納得です。
麺はストレートの細麺。コクがありながらもさっぱりとしたスープによく合います。チャーシューも近頃のラーメンのように主張し過ぎていないところが良いです。「懐かし」とありましたが、昔こんな美味しい醤油ラーメンありましたっけ?
1杯のラーメンに久々、食べ終わった後感慨に浸ることができました。
熱海餃子 濱よし
静岡県熱海市銀座町5-9
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした