窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

CSへ一縷の望み哀し-日本プロ野球2018 横浜vs中日22回戦

2018年09月05日 | スポーツ観戦記


  ちょうど1週間前の8月29日、横浜スタジアムへ横浜vs中日22回戦の観戦に行ってきました。シーズンもいよいよ大詰め。



  横浜の先発は、前回の巨人戦を7回無失点、ようやく4勝目を挙げた井納投手。前回登板の良い流れでこの試合も好投が期待されました。

  その井納投手。先頭の平田選手こそ力のある球で討ち取り、上々の滑り出しかと思われたのですが、二番の京田選手に早速四球。その京田選手はすかさず二塁へ盗塁。嶺井捕手の送球が良く、判定はアウト。ところが今季から導入されたリプレイ検証の結果、わずかに京田選手の足が早く判定はセーフに覆りました。



  嫌な雰囲気の中、続く大島選手にもボール先行でカウントを悪くした挙句、ライトへ簡単にホームランを浴びてしまいます。



  一方、中日の先発はここまで2勝ながら、うち1勝を横浜から挙げている小熊投手。前回8月15日での登板では、8回3安打1得点とほぼ完璧に抑えられた印象があります。



  その小熊投手から横浜は先頭の大和選手がヒットで出塁。こちらもすかさず盗塁を決め、チャンスを作ります。



  そして続く宮崎選手がフルカウントからセンターへ鮮やかに弾き返し、2vs1とします。しかし、見られたのはここまで。続く三番、四番、五番が倒れ、この回わずか1点。今期何度も目にしてきた、中軸で畳みかけることのできない効率の悪さがこの日も出てしまいました。この点が首位を独走する広島との大きな違いだと思います。



  打線が打線なら、井納投手もピリッとしないまま。2回表、下位打線の高橋選手、福田選手、松井選手に三連打を浴び、あっという間に追加点。4vs1。



  続く小熊投手こそ併殺打に討ち取り二死としたものの、さらにそこから四球、内野安打、死球と自滅街道まっしぐら。結果的にさらなる追加点は許さなかったものの、これでは攻撃のリズムなど望むべくもなく。



  それでも三回裏。先頭の関根選手がヒットで出塁すると、盗塁を決め、さらに小熊投手の暴投で無死三塁のチャンスを作ります。そして打順は一番に帰るという巡り合わせ。



  しかし、そのチャンスも大和選手のショートゴロの間の1点どまり。チャンスを得ても活かせない、今期を象徴するかのような展開。



  とはいうものの、井納選手は4回、5回、6回を福田選手の二塁打1本のみに抑えます。そういった意味では、味方の反撃を待つ我慢の投球だったわけですが、一方の打線は4回二死二塁、5回二死二塁・一塁といずれも得点圏に走者を進めながら無得点。さらに6回裏にはまたも三番からの中軸が三者凡退に終わります。

  そんな中、井納投手に代わり、7回から登板した三嶋投手が、一番から始まる中日の好打順を三人で切って取ります。この快投が何とか流れを呼び込んでくれればと期待したのですが、イニング跨ぎとなった8回表は一死・二塁から代打藤井選手のところで暴投。余計な追加点を与え、終盤にきて再び点差は3点に…



  しかし8回裏、千載一遇のチャンスが横浜に訪れます。好投の小熊投手が降板し、好不調の波が激しい印象にある祖父江投手が登板すると、横浜は大和選手が二塁打、宮崎選手が四球、さらにはソト選手がライトへタイムリーを放ち、5vs3としてなお無死二塁・一塁。



  この試合最大の山場で、打順は四番、五番。しかし、四番筒香選手が併殺打、五番ロペス選手はあっさりと三塁ゴロ。燃えかけた炎は、球場の溜息と共にあえなく消えてしまいました。已矣哉、大勢は定まりました。



  9回表、横浜は砂田投手が登板。



  その砂田投手、先頭から連続ヒットと四球で無死満塁という、まさに盗人に追い銭。



  そして、大島選手とビシエド選手の連続犠飛で7vs3。最早この展開ではダメ押し点に過ぎませんでした。



  9回裏。横浜も二死満塁としますが、一度止めた流れに蓋までしたものをどうすることもできず…。最後は最も期待のできる宮崎選手が倒れ、試合終了。



  最下位とはいえ、わずかに残されたCSへの望みをつなぐには、5位にいる中日に三連勝することが絶対条件だと思っていました。個人的見解としては、この敗戦を以て今期は終了。ふと目をやれば、目の前にビールのカップが虚しく積みあがっていました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする