焼き鳥でお腹を満たした後、歩いて清川へ。この辺りには、20年前によく訪れた美味しい焼肉屋「スタミナ亭」があります。
しかし、今回の目的はバー、ウーバンギャアー。ウーバンギャアーとは「大番外」と書いて、「大雑把」を意味する熊本弁らしいです。なるほど、確かに大雑把かもしれませんが、ウィスキーの品揃えは圧巻。それも今や入手困難な80年代頃を中心としたオールドボトルばかりです。マスターは自らのウィスキー好きが高じてこの店をやられているようで、タレントのタモリさんも好んで訪れるのだとか。
スタートは甘みの強いシェリー系のクライヌリッシュ 2001 ゴードン&マクファイル・カスクストレングスから(写真左)。今やネット価格で13,000円位するようです。オレンジピール、チョコレート、ややスパイシー。
写真右はオーヘントッシャン 1991 カーンモア・セレブレーション・オブ・ザ・カスク。こちらもネット価格で2万円位するようです。同じくシェリー系で焦がしたカラメルの味わい。
クイーンエリザベス・デラックス・特級。80年代頃流通していたブレンディッド・ウィスキーでしたが、フルーティでなかなか美味しいです。先にシェリー系から入ってしまったので、ややインパクトに欠けましたが。
ジョニーウォーカー・オールデスト。下に”AGED 15 TO 60 YEARS”と年数表記があり、これは初期のボトルの形式なのだそうです。ネット価格にして約4万円。最近、何だかんだ言ってジョニーウォーカーの美味しさを再認識してますが、麦芽由来の甘みとピート香のバランスが良いです。ただ、経年劣化の感は否めませんでした。
これまた大好きなリンクウッド 15年 ゴードン&マクファイル(オールドボトル)。リンクウッドのレモンのような香り、蜂蜜を思わせる甘み、本当に好きです。
グレンロセス 1969-1999 サマローリ・ドリームス。軽いカラメルのような味わい。
グレンモーレンジ 10年。現在、グレンモーレンジの年数表記は例えば10年なら”TEN YEARS”と表記しますが、かつては”10 YEARS”と表記していたそうです。ウィスキー初心者も入りやすい、モルトウィスキーを平均値的に楽しめるウィスキーだと思います。
ブラック&ホワイト・特級。軽いイメージのあるブラック&ホワイトですが、結構しっかりとしています。あまりブレンディッド・ウィスキーをニートで飲むことがないので意外な発見でしたが、古くなったが故か逆にグレーンの甘みがウィスキーのバランスを整えていると思いました。
バランタイン・ファイネスト・特級。正直言って、今のファイネストは好きではありません。こちらは1980年代に流通していたボトル。今のよりはマシかもしれませんが、やはりつかみどころのないのっぺりとした感じ。
最早、何が何だか分からなくなっています。最後はブリタニア 8年。ジョンソン・ジャッジ社によって日本向けに作られた銘柄だそうです。しかしローズバンクと同じ1993年に製造終了となりました。
因みに、これだけ飲んで驚くような値段でした。そしてウィスキーで麻痺した腹は夜の福岡の街にラーメンを求めたのです。
バー・ウーバンギャアー
福岡県福岡市中央区清川1丁目2−8
焼肉 スタミナ亭
福岡県福岡市中央区清川2-8-13
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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