窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

横須賀散歩-大衆酒場はしご

2019年10月09日 | 食べ歩きデータベース


  9月28日、仕事以外では滅多に行くことのない横須賀を散策してきました。


 
  横須賀中央駅を出発、初めに元祖フランスパンで有名な横須賀ベーカリーに立ち寄りました。

  お店の説明によると、1865年(慶應元年)にフランス人技師ヴェルニーと小栗上野介(忠順)が横須賀製鉄所を起工した際に、随行したパン職人がフランスパンを伝え、その技術を引き継いだ同店の創業者が昭和3年にお店を始めたそうです。

  しかし、上の写真の通り、こちらのフランスパンは表面が柔らかく、しかも丸い形をしています。今日われわれがフランスパンと言えば連想するバケットタイプとは異なりますが、こちらもお店の説明によると、バケットだと焼き上がりに時間がかかるため、丸い形にして時間を短縮したのと、後に本来のフランスパンにはないバターと砂糖を加えて、柔らかな食べやすいパンにしたためだそうです。そのため、どちらかというとコッペパンに近くなっています。



  つづいて本日の1軒目、大衆酒場ぎんじへ。商業港と軍港の違いはあれ、同じ港町の横浜・横須賀。居酒屋が軒を連ねる細い横丁の雰囲気が何とも風情と居心地の良さを感じさせます。

  ちょうどこの日は、ラグビーW杯予選で日本代表が世界ランク2位(9月28日時点)の強豪アイルランドを破るという快挙を成し遂げた日。これまたすっかり見なくなった、14インチのブラウン管テレビに必死で目を凝らしつつ、熱燗と美味しい一品料理で勝利を祝いました。



  中でもお目当ては、こちらの湯豆腐。グラフィックデザイナー、居酒屋探訪家の太田和彦氏が、「日本三大居酒屋湯豆腐」(残る二つは盛岡の「とらや」と伊勢の「一月屋」)と賞した一品。確かに、昆布出汁とたっぷり塗られた和辛子、それに鰹節の組み合わせが絶妙。何より、腹に染渡る温かさがたまらない。酒の肴に半丁といわず一丁でも余裕で行けてしまいそうです。



  いわし丸干し。大好きなのですが、この頃すっかり食べる機会が少なくなっていたので嬉しいです。わたの苦みと尻尾の塩気が何とも言えません。



  いわしフライにアジフライ。ソースなし、辛子だけで。ウスターソースびちゃびちゃも好きですが。



  二軒目は、大衆酒場忠孝へ。この時点では焼き鳥1本108円で食べられる人気の居酒屋。この日も運よく入れましたが、既に大賑わいでした。中でも美味しかったのは満州焼(上写真右)。名前の通り羊肉串ですが、和風のたれで味付けしてあります。本当は臭みのある方が好きですが、柔らかく臭みのない味。



  ネギ間に手羽先。



  その後、臨海公園方面に通称どぶ板通りを散策。雰囲気が沖縄に似ています。途中、ぶらりとパブに立ち寄り、ベルギーの「ニンジャ・ラガー」を。永島農園さんのきくらげ狩りの時に飲んだ、「釜利谷しいたけエール」に味が似ていました。そういえば、あれも横須賀ビールさんが作っていたのでしたね。

  最後は、停泊中のヘリコプター搭載護衛艦いずも(冒頭写真)を遠目に眺めつつ、横須賀駅から帰りました。

横須賀ベーカリー



神奈川県横須賀市若松町3-11



大衆酒場ぎんじ



神奈川県横須賀市若松町1-12



大衆酒場忠孝



神奈川県横須賀市若松町3-12



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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