窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

ラグビー大学選手権2024決勝戦 帝京vs早稲田

2025年01月23日 | スポーツ観戦記


 更新が遅くなってしまいましたが、1月13日、秩父宮ラグビー場に大学選手権決勝戦の観戦に行ってきました。振り返れば、ラグビー観戦は2019年のワールドカップ以来5年ぶり、秩父宮ラグビー場は7年ぶり、大学選手権決勝は11年ぶりになります。ずいぶん遠ざかってしまいました。観衆は、19,035人と発表されました。

 さて、両校の関東大学ラグビー対抗戦での対戦は、大方の予想を覆し、48vs17という大差で早稲田大学が勝利しました。この結果を踏まえ、帝京大学が強みであるフィジカルを前面に押し出してくることは当然予想されることでしたので、早稲田大学としてはスクラムでどこまで渡り合えるか、セットプレー全般で不必要な反則やイージーミスをどこまでなくせるかに注目していました。



 その注目のファースト・スクラムでしたが、帝京大学が圧倒。しかし、その後前半は何とか凌ぐことができていました。



 最初の得点は前半5分、キャプテン青木選手の突破から最後は何と3番の森山選手がボールを受け10mほど走り切り、ゴール裏にトライ。ゴールも決まり、7vs0。



 前半12分、早稲田ボール、自陣10mライン付近からのラインアウト。しかし、スローイングとリフティングの呼吸が合わず、ボールが帝京の2番知念選手に渡ってしまいます。「なくしたい」と思っていたのはこういうところです。その後、帝京大学が猛攻でゴールに迫りますが、これはゴールライン直前で早稲田10番服部選手が蹴ったボールを15番矢崎選手がインゴールでタッチし、ドロップアウト。帝京側は蹴られたゴールラインからわずか6mほどの地点でタップ(地面に置いたボールを拾って攻撃をスタートするプレー)を選択します。早稲田も懸命にディフェンスしますが、最後は青木選手がゴール下にトライ。ゴールも決まり、14vs0。あっという間に2トライをとられた気がしました。



 しかし、早稲田もすぐさま反撃。22mライン付近でのラインアウトからのモール。しかし帝京のディフェンスは強力で、モール動かず。しかし、出したボールをつないで最後は矢崎選手がゴール右にトライ。ゴール決まり、14vs7。



 さらに24分、再び22mライン付近からのラインアウト。今度はモールを組むも素早くボールを出し、連続攻撃。3フェーズ位重ねたでしょうか?最後はゴールまで20mほどのところでボールを受けた8番鈴木選手がライン際を走り切ってトライ。ただ、難しい角度で強風もあり、12番野中選手のゴールは決まらず同点とはなりませんでした。

 残念だったのは、再三自陣でのラインアウトの機会があったにもかかわらず、得点に結びつけられなかったことです。それだけ帝京のディフェンスが良かったということでもありますが、前半でもう2つくらいはトライが取れていたのではないかと思いました。また、対抗戦で大きな力を発揮した1年生服部選手のキックも風下ということもあり前半は伸びず、風上に立つ後半に期待が持たれました。ともかく、前半は14vs12の2点差で折り返し。しかし、早稲田としては力を温存しての結果ではなかったので、後半にスパートをかけるというよりは、何とか食らいついての結果という印象が強かったです。



 したがって、後半最初のトライを先にとった方が流れを支配する雰囲気でした。早稲田としてはそうすることで流れを引き寄せることが絶対条件と感じました。その後半、先に点を取ったのは早稲田。開始わずか2分でペナルティーゴールを決め、14vs15と逆転しました。しかし、これはひとまず振り出しに戻したという感じ。「逆転した」という感覚はありませんでした。



 その後半、予想通り帝京がフィジカルで早稲田を圧倒します。スクラムはたとえ早稲田のマイボールであってもボールが取れないほどの差。ディフェンスも日本代表の矢崎選手をはじめ献身的なタックルは見せるのですが、強力な帝京フォワードに時にはダブルタックルで対応しなければならないこともあるため、どうしてもボール付近に人数をかけざるを得なくなってしまいます。その結果、帝京は外側の人数が余るという好循環が生まれます。やはりラグビーの帰趨はFW如何で決まるなと痛感させられます。



 後半4分、帝京3番森山選手が持ち込んだかに見えましたが、これはTMOの結果、ノートライ。



 しかし直後の5分、リスタートから5番本橋選手がゴール下に持ち込んでトライ。帝京としては先ほどより良い位置でのトライとなりました。21vs15と再び早稲田を突き放します。



 後半27分、大学選手権に入って調子を上げてきたダウナカマカマ選手がトライ。ゴールも決まり28vs15。残り時間から考えて、早稲田としては限界の点差。しかし、再三良いアタックは見せるのですが、何しろ帝京のディフェンスが素晴らしかった。攻守ともに帝京は今シーズンで一番良かったのではないかと思います。



 そして37分には重い、重い帝京11番日隈選手のダメ押しともいえるトライ。ゴールも決まり、33vs15。

 結果、帝京が4年連続13回目の優勝を飾りました。大学選手権最多優勝回数は早稲田の16回ですが、それは61年かけての積み上げたもの。それを帝京は2010年の初優勝からわずか16年で実に13回の優勝。最多優勝記録を更新するのも時間の問題のようです。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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