「高橋大輔 まぶしい絵具/五年間を振り返る」 アルマスギャラリー

アルマスギャラリー
「高橋大輔 まぶしい絵具/五年間を振り返る」 
2012/12/1-2013/1/19



清澄アルマスで開催中の「高橋大輔 まぶしい絵具/五年間を振り返る」へ行ってきました。

昨年、同ギャラリーにてそれこそ度肝を抜かれるほどに、超・物質感のある絵画を展示したペインターの高橋大輔。



ともかく平面をゆうに超えた絵具の厚み、もやは何らかのオブジェかと思うほどの強い質感に魅了されました。

今回はそれと平行して旧作、2007年頃の作品もあわせて展示。ここ5年間で高橋がいかに表現のスタイルを変化させたのかを知ることが出来る内容になっています。


「直進」2008年 oil on canvas

それではまず旧作から。2008年の「直進」では、絵具は激しく乱舞しながらも、塗りは比較的フラット。平面として確かな広がりを持っています。


左:「色の形、形の姿、太陽」2008年 oil on canvas

また同じく2008年の「色の形、形の姿、太陽」も同様。絵具の厚みはそれほどありません。また旧作では濃く、また暗い色が混ざり込んでいるのも特徴。全体としては明るめの黄緑や緑が散っていますが、そこにどことない重さ、言わば陰が差し込んでいることが分かります。


「無題(白・おとし)」(部分)2008-2012年 oil on woodenpanel

そして新作はこちら。「無題(白・おとし)」。実はこの作品、一度2008年に描かれたそうですが、そこへ今年大きく手を加え、今へ至る厚みのある画肌を実現したもの。高橋の近作に特徴的な明るい絵具の『盛り』を堪能出来る作品となっています。

旧作と新作の展開。大胆なまでの抽象表現、とりわけ色の使い方など、ともに甲乙付け難い魅力がありますが、私はやはりこの衝撃的な『盛り』に強く惹かれるものを感じました。

なお12月8日からミッドタウンの3階にある「TIME & STYLE」にも作品を展示しているそうです。六本木にお出かけの際は要チェックではないでしょうか。



「consonances」@ TIME & STYLE MIDTOWN (12/8~12/28)

2013年1月19日まで開催されています。 

「高橋大輔 まぶしい絵具/五年間を振り返る」 アルマスギャラリー
会期:2012年12月1日(土)~2013年1月19日(土)
休館:月~木曜日。年末年始(12/24-1/10)。*金・土・日のみオープン。
時間:12:00~19:00
住所:江東区清澄2-4-7
交通:東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄大江戸線清澄白河駅A3出口より徒歩5分。
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