「“In Goude we trust!” ジャン=ポール グード展」 シャネル・ネクサス・ホール

シャネル・ネクサス・ホール
「“In Goude we trust!” ジャン=ポール グード展」 
11/28~12/25



シャネル・ネクサス・ホールで開催中の「“In Goude we trust!” ジャン=ポール グード展」を見てきました。

1940年にフランスで生まれ、イメージメーカーとして世界的に活動してきたジャン=ポール グードは、シャネルと20年以上に渡って協働関係を築き、多くのコラボレーション作品を生み出してきました。

それを紹介するのが、「“In Goude we trust!” ジャン=ポール グード展」で、シャネルとのコラボのみならず、グードのアート作品や、インスタレーションも紹介されていました。



全てがグードの世界観で満たされていました。冒頭の通路状の左右の壁面に連なるのが、「ポンピドゥーでの大舞踏会」と、一連のドローイングで、正面には、巨大なパノラマパネルが壁一面に広がり、スピード感の伴う照明彫像のインスタレーションが、色に光を変えつつ、多様なイメージを映し出していました。



そのパネルをしばらく見やっていると、突如、白いドレスを着た1人の女性のダンサーが現れました。彼女は、まさにバレエを演じるかのごとく、軽やかな動きで、足を巧みにステップさせつつ、場内を自由に行き来しては、僅かな笑みを観客に振りまいていました。



そしてある時、鏡の前の椅子に座り、両手を広げ、鏡の中に炎を浮かべながら、グノーのオペラ「ファウスト」のアリア、「宝石の歌」を歌い出しました。これは2001年のファインジュエリーコレクションのための「The Five Elements」の1つである「ファイヤー インスタレーション」を表現したもので、基本的に会期中、常にダンサーによってパフォーマンスが披露されています。その姿は大変に優雅で美しく、ダンサーの行方を追っていると、しばらく時間を忘れるほどでした。



シャネルとの作品では、香水瓶をボーリングに見立てた「チャンス シャネル」や、女優のヴァネッサ・パラディがカナリアに扮した「ココ」のビジュアルがよく知られているかもしれません。ほかには、「日本ツアーのポスタープロジェクト」や「ソウルの女王陛下」に目を引かれました。



なお先のパネルの映像のほかに、奥のミニシアターでは、グードの作品や活動を記録した映画、「SO FAR SO GOUDE」も上映されていました。上映時間は75分ほどでした。(座席数に限りあり。)



会場は、シャネル銀座の4階ですが、通常とは異なり、店内用のエレベーターでは入場出来ません。入口は、店舗正面の銀座通り側ではなく、向かって右手の銀座マロニエ通りに位置していました。

グードは本展の開催に際して来日し、写真やドローイングを自らセレクトしたそうです。ともかく空間自体から洗練されていて、グードの一連の業績を知らずとも、体感的に楽しめる展覧会と言えるかもしれません。



映画「SO FAR SO GOUDE」以外は撮影も可能です。



12月25日まで開催されています。遅くなりましたが、おすすめします。

「“In Goude we trust!” ジャン=ポール グード展」 シャネル・ネクサス・ホール
会期:11月28日(水)~12月25日(火)
休廊:会期中無休。
料金:無料。
時間:12:00~19:30。
住所:中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
交通:東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅A13出口より徒歩1分。東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅5番出口より徒歩1分。
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