都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
2021年6月に見たい展覧会【映えるNIPPON/きらめきの日本美術/聖林寺十一面観音】
6月に入りました。梅雨を目前にした関東では蒸し暑い日が少しずつ増えてきています。今年はバラの開花も早く感じられました。
新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言は再延長されましたが、休業要請が緩和されたため、東京都内の美術館と博物館の多くが再開しました。
新型コロナウイルスへの対応に伴う「美術館・博物館」休館情報 第十四報
それでは今月に見たい展覧会をリストアップしてみました。
【展覧会】
・「マニュエル・ブルケール 20世紀パリの麗しき版画本の世界」 目黒区美術館(4/21~6/20)
・「クールベと海展―フランス近代 自然へのまなざし」 パナソニック汐留美術館(4/10~6/13)
・「建物公開2021 艶つやめくアール・デコの色彩」 東京都庭園美術館(4/24~6/13)
・「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話」 世田谷美術館(3/20~6/20)
・「オムニスカルプチャーズ―彫刻となる場所」 武蔵野美術大学美術館(4/5~6/20)
・「ストーリーはいつも不完全……色を想像する ライアンガンダーが選ぶ収蔵品展」 東京オペラシティ アートギャラリー(4/17~6/24)
・「冨嶽三十六景への挑戦 北斎と広重」 江戸東京博物館(4/24~6/20)
・「8つの意表~絵を描く、絵に描く、画家たちのキセキ~」 練馬区立美術館(4/30~6/20)
・「埼玉150周年記念展 埼玉の美術史 1871-1960」 埼玉県立近代美術館(6/1~6/23)
・「百花繚乱―華麗なる花の世界―」 山種美術館(4/10~6/27)
・「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展 美しき棺のメッセージ」 Bunkamuraザ・ミュージアム(4/16~6/27)
・「糸で描く物語 刺繍と、絵と、ファッションと。」 横須賀美術館(4/24~6/27)
・「茶箱と茶籠」 三井記念美術館(5/1~6/27)
・「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」 府中市美術館(5/22~7/11)
・「きらめきの日本美術 ―屏風絵と肉筆浮世絵」 出光美術館(前期:6/15~7/11)
・「新・晴れた日 篠山紀信」 東京都写真美術館(5/18~8/15)
・「イサム・ノグチ 発見の道」 東京都美術館(4/24~8/29)
・「Steps Ahead: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」 アーティゾン美術館(2/13~9/5)
・「フジタ―色彩への旅」 ポーラ美術館(4/17~9/5)
・「ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて」 東京都庭園美術館(6/26~9/5)
・「ファッション イン ジャパン 1945-2020—流行と社会」 国立新美術館(6/9~9/6)
・「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」 東京国立博物館(6/22~9/12)
・「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」 SOMPO美術館(6/25~9/12)
・「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」 森美術館(4/22~9/26)
・「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」 東京国立近代美術館(6/18~9/26)
【ギャラリー】
・「堀江栞個展 声よりも近い位置」 加島美術(5/29~6/12)
・「JAGDA新人賞展2021 加瀬透・川尻竜一・窪田新」 クリエイションギャラリーG8(5/11~6/16)
・「菅木志雄 集められた<中間>」 小山登美夫ギャラリー(5/22~6/19)
・「川内倫子 Under the same sky」 MA2Gallery(6/1~6/26)
・「会田誠、赤松音呂、O JUN、棚田康司、山口晃『オーライ展』」 ミヅマアートギャラリー(5/26~6/26)
・「絵を纏う - 若槻せつ子『打掛』コレクション」 ポーラ ミュージアム アネックス(6/4~6/27)
・「名和晃平 Wandering」 タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー(6/5~7/3)
・「スポーツグラフィック展」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(6/8~7/7)
・「エキシビジョン・カッティングス マチュウ・コプランによる展覧会」 メゾンエルメス(4/23~7/18)
・「第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界 杉戸洋、中村竜治、Nerhol、ミヤギフトシ、宮永愛子、目[mé]」 資生堂ギャラリー(6/5~8/29)
資生堂ギャラリー
・「アンサンブル・スタジオ展 Architecture of The Earth」 TOTOギャラリー・間(6/24~9/12)
まずは府中市美術館です。「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」が開催されます。
「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」@府中市美術館(5/22~7/11)
これは幕末から明治にかけて日本各地の名所を舞台とした絵画などを紹介する展覧会で、広重、清親、それに巴水をはじめ、和田英作から向井潤吉といった約110点の作品が公開されます。また国立公園を描いた絵画や、観光宣伝のための案内図などのパンフレットに着目した展示も見どころとなりそうです。
続いては出光美術館です。「きらめきの日本美術 ―屏風絵と肉筆浮世絵」が行われます。
「きらめきの日本美術 ―屏風絵と肉筆浮世絵」@出光美術館(前期:6/15~7/11)
この展覧会では定評のある日本美術コレクションから屏風絵や浮世絵を中心に公開するもので、前期会期中には伊藤若冲の人気作で、プライス財団の旧蔵品として知られた「鳥獣花木図屏風」が出展されます。
2019年、出光美術館はエツコ&ジョー・プライス夫妻からいわゆるプライスコレクションとして知られた日本美術品を約190点購入していて、当初は翌年の特別展「江戸絵画の華」にて公開が予定されていたものの、新型コロナウイルス感染症に伴う臨時休館のため、展覧会は実現しませんでした。
現在、同館は5月末から臨時休館を延長していて、今後の予定についてのお知らせがありませんが、何とか開催していただければと思いました。
ラストは仏教美術です。天平彫刻の名品として知られる奈良・聖林寺の国宝「十一面観音菩薩立像」が、史上初めて東京で公開されます。
「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」@東京国立博物館(6/22~9/12)
奈良県桜井市の三輪山は古来より神の宿る地とされ、現在に至るまで大神神社の御神体として多くの信仰を集めてきました。その大神神社にかつて建てられた大神寺に由来する仏像を紹介するのが「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」で、いずれも国宝の「十一面観音菩薩立像」や「地蔵菩薩立像」とともに三輪山禁足地の出土品などが公開されます。
5月は東京都内の展覧会のほとんどが休止されていました。しばらくは先月中に見られなかった展覧会を中心にまわる形となりそうです。それではどうぞ宜しくお願い致します。
新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言は再延長されましたが、休業要請が緩和されたため、東京都内の美術館と博物館の多くが再開しました。
新型コロナウイルスへの対応に伴う「美術館・博物館」休館情報 第十四報
それでは今月に見たい展覧会をリストアップしてみました。
【展覧会】
・「マニュエル・ブルケール 20世紀パリの麗しき版画本の世界」 目黒区美術館(4/21~6/20)
・「クールベと海展―フランス近代 自然へのまなざし」 パナソニック汐留美術館(4/10~6/13)
・「建物公開2021 艶つやめくアール・デコの色彩」 東京都庭園美術館(4/24~6/13)
・「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話」 世田谷美術館(3/20~6/20)
・「オムニスカルプチャーズ―彫刻となる場所」 武蔵野美術大学美術館(4/5~6/20)
・「ストーリーはいつも不完全……色を想像する ライアンガンダーが選ぶ収蔵品展」 東京オペラシティ アートギャラリー(4/17~6/24)
・「冨嶽三十六景への挑戦 北斎と広重」 江戸東京博物館(4/24~6/20)
・「8つの意表~絵を描く、絵に描く、画家たちのキセキ~」 練馬区立美術館(4/30~6/20)
・「埼玉150周年記念展 埼玉の美術史 1871-1960」 埼玉県立近代美術館(6/1~6/23)
・「百花繚乱―華麗なる花の世界―」 山種美術館(4/10~6/27)
・「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展 美しき棺のメッセージ」 Bunkamuraザ・ミュージアム(4/16~6/27)
・「糸で描く物語 刺繍と、絵と、ファッションと。」 横須賀美術館(4/24~6/27)
・「茶箱と茶籠」 三井記念美術館(5/1~6/27)
・「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」 府中市美術館(5/22~7/11)
・「きらめきの日本美術 ―屏風絵と肉筆浮世絵」 出光美術館(前期:6/15~7/11)
・「新・晴れた日 篠山紀信」 東京都写真美術館(5/18~8/15)
・「イサム・ノグチ 発見の道」 東京都美術館(4/24~8/29)
・「Steps Ahead: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」 アーティゾン美術館(2/13~9/5)
・「フジタ―色彩への旅」 ポーラ美術館(4/17~9/5)
・「ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて」 東京都庭園美術館(6/26~9/5)
・「ファッション イン ジャパン 1945-2020—流行と社会」 国立新美術館(6/9~9/6)
・「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」 東京国立博物館(6/22~9/12)
・「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」 SOMPO美術館(6/25~9/12)
・「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」 森美術館(4/22~9/26)
・「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」 東京国立近代美術館(6/18~9/26)
【ギャラリー】
・「堀江栞個展 声よりも近い位置」 加島美術(5/29~6/12)
・「JAGDA新人賞展2021 加瀬透・川尻竜一・窪田新」 クリエイションギャラリーG8(5/11~6/16)
・「菅木志雄 集められた<中間>」 小山登美夫ギャラリー(5/22~6/19)
・「川内倫子 Under the same sky」 MA2Gallery(6/1~6/26)
・「会田誠、赤松音呂、O JUN、棚田康司、山口晃『オーライ展』」 ミヅマアートギャラリー(5/26~6/26)
・「絵を纏う - 若槻せつ子『打掛』コレクション」 ポーラ ミュージアム アネックス(6/4~6/27)
・「名和晃平 Wandering」 タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー(6/5~7/3)
・「スポーツグラフィック展」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(6/8~7/7)
・「エキシビジョン・カッティングス マチュウ・コプランによる展覧会」 メゾンエルメス(4/23~7/18)
・「第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界 杉戸洋、中村竜治、Nerhol、ミヤギフトシ、宮永愛子、目[mé]」 資生堂ギャラリー(6/5~8/29)
資生堂ギャラリー
・「アンサンブル・スタジオ展 Architecture of The Earth」 TOTOギャラリー・間(6/24~9/12)
まずは府中市美術館です。「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」が開催されます。
「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」@府中市美術館(5/22~7/11)
本日より企画展「#映えるNIPPON」開幕いたしました!感染症対策を講じた上で、通常通り開館いたしております。展覧会会期前期 〜6月13日(日)後期 6月15日(火)〜7月11日(日)展示作品については、本展ウェブサイトをご覧ください。https://t.co/ZlMxMs600x pic.twitter.com/eW9JTLNygN
— 府中市美術館 (@FuchuArtMuseum) June 1, 2021
これは幕末から明治にかけて日本各地の名所を舞台とした絵画などを紹介する展覧会で、広重、清親、それに巴水をはじめ、和田英作から向井潤吉といった約110点の作品が公開されます。また国立公園を描いた絵画や、観光宣伝のための案内図などのパンフレットに着目した展示も見どころとなりそうです。
続いては出光美術館です。「きらめきの日本美術 ―屏風絵と肉筆浮世絵」が行われます。
「きらめきの日本美術 ―屏風絵と肉筆浮世絵」@出光美術館(前期:6/15~7/11)
この展覧会では定評のある日本美術コレクションから屏風絵や浮世絵を中心に公開するもので、前期会期中には伊藤若冲の人気作で、プライス財団の旧蔵品として知られた「鳥獣花木図屏風」が出展されます。
2019年、出光美術館はエツコ&ジョー・プライス夫妻からいわゆるプライスコレクションとして知られた日本美術品を約190点購入していて、当初は翌年の特別展「江戸絵画の華」にて公開が予定されていたものの、新型コロナウイルス感染症に伴う臨時休館のため、展覧会は実現しませんでした。
現在、同館は5月末から臨時休館を延長していて、今後の予定についてのお知らせがありませんが、何とか開催していただければと思いました。
ラストは仏教美術です。天平彫刻の名品として知られる奈良・聖林寺の国宝「十一面観音菩薩立像」が、史上初めて東京で公開されます。
「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」@東京国立博物館(6/22~9/12)
はじめまして、こんばんは、太田種子(おおた・たねこ)と申します……6月22日から上野の東京国立博物館で、国宝 十一面観音立像(奈良・聖林寺蔵)などの仏像や、大神神社(おおみわじんじゃ)の自然信仰を示す三輪山禁足地の出土品などを展示する #聖林寺展 について、これから紹介します……🙇♀️ pic.twitter.com/WqXjs1y1ig
— 【聖林寺展公式】太田種子 (@shorinji2020) May 1, 2021
奈良県桜井市の三輪山は古来より神の宿る地とされ、現在に至るまで大神神社の御神体として多くの信仰を集めてきました。その大神神社にかつて建てられた大神寺に由来する仏像を紹介するのが「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」で、いずれも国宝の「十一面観音菩薩立像」や「地蔵菩薩立像」とともに三輪山禁足地の出土品などが公開されます。
5月は東京都内の展覧会のほとんどが休止されていました。しばらくは先月中に見られなかった展覧会を中心にまわる形となりそうです。それではどうぞ宜しくお願い致します。
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