◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

おバカ連発ナレーター。

2009-06-24 21:08:22 | 言葉についてあれこれ
                      マトリックスか?
 おバカな人たちの投稿映像やおバカな犯罪者の監視カメラ映像を紹介する番組で拾ったおバカなナレーションとおバカなテロップ。まさにおバカオンパレード、変な日本語連発です。ナレーターは、「マトリックス」のエージェント・スミスなど、声優としても活躍している人です。「バンキシャ」のナレーターもこの人だと思いますが・・・、いかにも「私はしゃべりのプロだ」と思っていそうな話し方ですよね。
 でも、小倉さんも「私はしゃべりのプロだ」なんて言うぐらいですから、しゃべりのプロが正しい日本語を話しているとは限らないということはもう分かっています。私と読者の皆さんは分かっていますが、世の中のほとんどの人は分かっていないでしょうね。ナレーションの原稿はだれが書くのかなぁ、ナレーターって、それをそのまんま読まないといけないのかなぁ? でも、そのまんま読むのなら素人にだってできるでしょ?
 それにしても、テレビ番組におけるナレーターの扱いは小さいですね。これはだれなんだろうと思って番組の公式サイトを見ても名前は出ていませんから、放送中に見逃したらもう分かりません。今回、ナレーターを特定するのにも、幾つものサイトを見て調べたのですよ。本業は声優みたいで、だから分かった、というわけです。もっとも、変な原稿をそのまんま読むおバカなナレーターがほとんどですから、公式サイトに名前を出すほどのことはありませんね、それは分かります。
 では、おバカ連発、その一部をご紹介しましょう。打ち上げ式花火の筒のようなものにライターで点火している映像で「何やら薬品に引火してテニスボールを飛ばした」ですって。「強風が吹いた絶好の機会と、カイトサーフィンを楽しむ人たち」というのは・・・分かりますか? 正しくは「強風が吹く絶好の機会」です。カイトサーフィンを楽しむには風がずっと吹いていないといけませんね。
 「彼はフランスを愛している、愛するばかりに国際試合に乱入するのだ」って、「保証人になったばかりに借金を・・・」というような言い方はありますが、この場合は違いますね、ここは「愛するがゆえに」とか「愛するあまり」とか言わないと~。「彼は銀行内の下見をしていなく、警察官がいることを知らなかった」に至っては、もぉ~( ̄д ̄)ダラケッ! ナレーターにあるまじき誤りです。分からないかたは2007年11月17日の「切断されていなく」って? という記事を読めば分かりますよ。
 おバカなテロップもたくさん出ました。「事件は思わぬ展開へ!」は、正しくは「展開に!」ですよ、「思わぬ展開になる」のですから。「野球やサッカーのルールはとっても複雑すぎるんです」は「とっても」が要りませんね。「僕はイタズラを文化にしたいんだ」と言っている場面のテロップは、なんと、「イタズラを文化!」ですよ、( ̄д ̄)ダラケ!( ̄д ̄)ダラケ!・・・連発してみました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする