ハム文字
前に挙げた「情報7daysニュースキャスター」のおかしなナレーション、「失った代償は大きい」「ハングル文字」「血で血を争う」ですが、「代償」「ハングル」「血」の意味が分かっていません。原稿を書いた人は、テレビ放送のナレーションを書くという大切な仕事をしている割には言葉を知らなすぎます。
「代償」とは、相手に与えた損害の代わりとして相手に差し出すお金、品物、労力など。AがBに損害を与えたのだとすると、大切なものを失ったのはBであり、AがBにその分の代償を払うわけで、「失った代償」はおかしいですね、謝罪とともに差し出すものを「失った」とは言いません。あ、もしかして、謝罪の気持ちなんかなかったら「失った」という気持ちになるのかな?
「ハングル文字」は、ディレクターが画面に登場して「ハングル文字」と言ったことがありますから、このディレクターが書いたナレーションはすべて「ハングル文字」なのでしょう。けれど、「ハングル」は日本語の「仮名」に当たる表音文字で、平仮名や片仮名が日本の文字ならハングルは韓国の文字ですから「文字」は余計です。
「血は争えない」という言い方がありますが、「血で血を争う」だとどういう意味になるのでしょうか。「血で血を」と言えば「洗う」と続き、暴力に暴力で対抗し、互いに傷つけ合ったり殺し合ったりすることのたとえですが、「血で血を洗う争い」は、親戚や仲間どうしの、激しい、醜い争いを意味しますからね(゜゜;コワイ~。
「独裁政権を続けたカダフィ大佐」は「ニュースJAPAN」で聞いたナレーションですが、まず、「独裁政権」とは何か。「独裁」は、君主などが全ての権力を握って思いのままに政治をすること、「政権」は、国の政治を行う権利、ということは、思いのままに政治をする権利ということになりますが、「権利」は、「持ち続ける」「保持する」「維持する」と言うもので、「続ける」なら「独裁政治を続けた」と言うのが自然です。
「恋愛沙汰のうわさが絶えませんでした」はNHKの番組で聞いたナレーションです。「沙汰」は、処置、知らせ、行い、仕業、うわさすること、こういう意味なのですが、「地獄の沙汰も金次第」「音沙汰がない」「裁判沙汰」「正気の沙汰ではない」「色恋沙汰」など、どちらかというとあまりよくないイメージの言い方が多く、「恋愛」に「沙汰」は合いません。それに、「沙汰」と言うのなら「うわさ」も余計です。
「色恋沙汰が絶えませんでした」で色恋のうわさが絶えなかったという意味になりますし、そんなにどろどろした話でないのなら「恋愛のうわさが絶えませんでした」でいいですよ。よく出てくる表現は、聞いたことはある、一応知っている、だけど、意味は理解していない、というわけで、自然に聞こえる言い方はできないようです。そんなことでいいとは思わないでほしいなぁ( ̄~ ̄)!
前に挙げた「情報7daysニュースキャスター」のおかしなナレーション、「失った代償は大きい」「ハングル文字」「血で血を争う」ですが、「代償」「ハングル」「血」の意味が分かっていません。原稿を書いた人は、テレビ放送のナレーションを書くという大切な仕事をしている割には言葉を知らなすぎます。
「代償」とは、相手に与えた損害の代わりとして相手に差し出すお金、品物、労力など。AがBに損害を与えたのだとすると、大切なものを失ったのはBであり、AがBにその分の代償を払うわけで、「失った代償」はおかしいですね、謝罪とともに差し出すものを「失った」とは言いません。あ、もしかして、謝罪の気持ちなんかなかったら「失った」という気持ちになるのかな?
「ハングル文字」は、ディレクターが画面に登場して「ハングル文字」と言ったことがありますから、このディレクターが書いたナレーションはすべて「ハングル文字」なのでしょう。けれど、「ハングル」は日本語の「仮名」に当たる表音文字で、平仮名や片仮名が日本の文字ならハングルは韓国の文字ですから「文字」は余計です。
「血は争えない」という言い方がありますが、「血で血を争う」だとどういう意味になるのでしょうか。「血で血を」と言えば「洗う」と続き、暴力に暴力で対抗し、互いに傷つけ合ったり殺し合ったりすることのたとえですが、「血で血を洗う争い」は、親戚や仲間どうしの、激しい、醜い争いを意味しますからね(゜゜;コワイ~。
「独裁政権を続けたカダフィ大佐」は「ニュースJAPAN」で聞いたナレーションですが、まず、「独裁政権」とは何か。「独裁」は、君主などが全ての権力を握って思いのままに政治をすること、「政権」は、国の政治を行う権利、ということは、思いのままに政治をする権利ということになりますが、「権利」は、「持ち続ける」「保持する」「維持する」と言うもので、「続ける」なら「独裁政治を続けた」と言うのが自然です。
「恋愛沙汰のうわさが絶えませんでした」はNHKの番組で聞いたナレーションです。「沙汰」は、処置、知らせ、行い、仕業、うわさすること、こういう意味なのですが、「地獄の沙汰も金次第」「音沙汰がない」「裁判沙汰」「正気の沙汰ではない」「色恋沙汰」など、どちらかというとあまりよくないイメージの言い方が多く、「恋愛」に「沙汰」は合いません。それに、「沙汰」と言うのなら「うわさ」も余計です。
「色恋沙汰が絶えませんでした」で色恋のうわさが絶えなかったという意味になりますし、そんなにどろどろした話でないのなら「恋愛のうわさが絶えませんでした」でいいですよ。よく出てくる表現は、聞いたことはある、一応知っている、だけど、意味は理解していない、というわけで、自然に聞こえる言い方はできないようです。そんなことでいいとは思わないでほしいなぁ( ̄~ ̄)!