◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

テレビや雑誌の表記は特殊だから。

2007-09-27 20:22:30 | 言葉についてあれこれ
                      癒やされるわぁ
 9月18日の記事に「いちばん」「一番」「1番」の使い分けについて書きましたが、たまたま、テレビに「一番」と書いてあるのを見て大事なことを思い出しました。テレビや雑誌では、「いちばん」の意味でも大抵「一番」と書いてあります。「癒やし」は、私も「癒やし」と「癒し」のどちらにするか迷ったのですが、いろいろ調べて「癒やし」で統一することにしました。でも、テレビや雑誌は「癒し」が多いようですね。「売り上げ」は、一般的な表記では「売り上げ」で、公用文では「売上げ」です。テレビも「売上げ」が多いですね。ただし、「売上金」「売上高」などは「り」も「げ」も不要ですよ。
 たまたま「僕の引出しにはない」というテロップを見たのですが、正しくは「引き出し」です。こういうのが、なぜ「引出し」なのか分からないんですよねぇ。IMEでは、変換候補の上位にあるのは「引き出し」で、「引出し」は、あるにはあるのですが、ずずーっと下にあるので、普通はこんなの選んだりしませんよね。それに、ATOKでは「引出し」という候補はありませんから。放送業界は削るのが得意、テロップは、要約しているというより、とにかく短くしているだけのようで、漢字や送り仮名もおかしいことがよくあります。
 つまり、テレビや雑誌は、「字数が少ない書き方」が原則らしいということです。画面に入りきるように、字数に制限がある、字数を少なくしてフォントサイズを上げたい、ぱっと読めるように漢字を多用して短くする、そういう事情があるだろうということは想像できますから、それが誤解を招かないものである限り文句を言うつもりはありませんが、いや、実際ひどいのでよく文句を言ってますが・・・、私たちが自分で文章を書くとき、「テレビにこう書いてあるのを見たからこれが正しい」と思ったら大間違い、ということだけは分かっていてくださいね(^‐^)。

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