束の間の達成感
「安心しているのも束の間」は「仰天!パニック映像スペシャル」で、「まさかと思っていたのも束の間」は「秘密のケンミンSHOW」で聞いたナレーションです。「安心している」も「思っていた」も、ある程度の時間が経過したことを感じさせます。それに対して、「束の間」はわずかの間であって、「安心している」と言えるほどではありませんから「安心したのも束の間」でしょ! それくらいですよ。「まさかと~」のほうは、そもそも「束の間」という言い方が合いません。
2012年に問題を起こした芸人がその後もずっと出演していて、どうしてもその芸人を見るのが嫌で「秘密のケンミンSHOW」を見なくなりました。よって、この例はそれ以前に拾ったのだと思いますが、今はどうでしょうか。ナレーション原稿を書いた人は相変わらずおかしな日本語をあれこれ書いているのでしょうか。「まさかと思った、そのとき」とか、「まさかと思った、その直後」とか、でしょ!
2018年5月10日放送の「2時どき キャッチ」(北陸朝日放送)で「喜んでいるのも束の間、間髪入れず、次の現場へ」と言った米田宏行リポーター。百貨店のバイヤーが物産展準備のため次々と会社や店舗を訪問する、その忙しさを強調したいという気持ちは分かりますが、「喜んでいるのも束の間」って、なぁんかおかしい( ̄" ̄)。「間髪入れず(間、髪を入れず)」も言い過ぎですね。
商談成立、あざぁーす、だけど喜んでいる暇なんかない、すぐに次の会社へ移動、ということは「喜んだのも束の間、すぐに次の現場へ」もしくは「喜びも束の間、すぐに次の現場へ」ですかね、あ、いや、ちょっと違いますね。「~も束の間」だと、直後にキャンセルになったとか、がっかりするようなことが起きたと想像してしまいますから、「喜びに浸る間もなく次の現場へ」と言えればいいですね。
「盗んでいた車に乗っていたので捕まると思って逃げた」は「とくダネ!」のナレーションとテロップですが、「盗んでいた」って何ですかね( ̄д ̄)! 盗んだ直後ではなく、だいぶ前に盗んだ車に乗っていたということを言いたいのでしょうか? それでも「盗んだ車に乗っていたので」でしょ! 「盗んでいた」と言えるのは、例えば「犯人はこれまでに何台もの車を盗んでいた」といったときですよ。
「店長は採用担当者に話していてくれていたようです」は一般人の文章にあったのですが、「店長は採用担当者に話してくれていたようです」でしょ。「『あまり調子が良くない』と言っていて伏せっていた」(2018/9/10 10:00 現代ビジネス)は「『あまり調子が良くない』と言って伏せっていた」でしょ。「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」最終回(脚本 浜田秀哉)で「だからあなたには、見届けていてほしい」と言った井沢(沢村一樹)、「だからあなたには、見届けてほしい」でしょ。どれも「いて」が余計です。
「苦情が続けば家の立ち退きと罰金支払いに直面しているからだ」(2017/11/13 22:00 TechinsightJapan編集部)は、いつ、そういう困った事態になるのか分からない表現になっています。「苦情が続けば」は仮定の話なので「直面している」はおかしいですね、それに、ちょっと言葉が足りないので補う必要もあって、「苦情が続けば、家の立ち退きと罰金支払いという事態に直面するからだ」でしょ!
「僕たちは2か月くらいかけて式場探しを始めました」は一般人の文章にあったのですが、式場探しを始めるまで2か月も何をやっていたのでしょうか。いや、そういうことではありません。式場探しを始めてから見付かるまで2か月かかった、式場を決めるまで2か月かけた、「僕たちは2か月くらいかけて式場探しをしました」ですね。
「趣味どきっ! 家で楽しむ 私のカフェスタイル」を見ていたら「じっくり見付ける」と聞こえてむずむず( ̄" ̄)。「じっくり」と「見付ける」とでは時間の感覚が合わないのですが、言った人は平気なのか? じっくり探して、ぴったり来るものを見付けるのですよね、見付かるまで「じっくり探す」のですよね。過去、現在、未来、ちゃんと分かるように書けますか?
「安心しているのも束の間」は「仰天!パニック映像スペシャル」で、「まさかと思っていたのも束の間」は「秘密のケンミンSHOW」で聞いたナレーションです。「安心している」も「思っていた」も、ある程度の時間が経過したことを感じさせます。それに対して、「束の間」はわずかの間であって、「安心している」と言えるほどではありませんから「安心したのも束の間」でしょ! それくらいですよ。「まさかと~」のほうは、そもそも「束の間」という言い方が合いません。
2012年に問題を起こした芸人がその後もずっと出演していて、どうしてもその芸人を見るのが嫌で「秘密のケンミンSHOW」を見なくなりました。よって、この例はそれ以前に拾ったのだと思いますが、今はどうでしょうか。ナレーション原稿を書いた人は相変わらずおかしな日本語をあれこれ書いているのでしょうか。「まさかと思った、そのとき」とか、「まさかと思った、その直後」とか、でしょ!
2018年5月10日放送の「2時どき キャッチ」(北陸朝日放送)で「喜んでいるのも束の間、間髪入れず、次の現場へ」と言った米田宏行リポーター。百貨店のバイヤーが物産展準備のため次々と会社や店舗を訪問する、その忙しさを強調したいという気持ちは分かりますが、「喜んでいるのも束の間」って、なぁんかおかしい( ̄" ̄)。「間髪入れず(間、髪を入れず)」も言い過ぎですね。
商談成立、あざぁーす、だけど喜んでいる暇なんかない、すぐに次の会社へ移動、ということは「喜んだのも束の間、すぐに次の現場へ」もしくは「喜びも束の間、すぐに次の現場へ」ですかね、あ、いや、ちょっと違いますね。「~も束の間」だと、直後にキャンセルになったとか、がっかりするようなことが起きたと想像してしまいますから、「喜びに浸る間もなく次の現場へ」と言えればいいですね。
「盗んでいた車に乗っていたので捕まると思って逃げた」は「とくダネ!」のナレーションとテロップですが、「盗んでいた」って何ですかね( ̄д ̄)! 盗んだ直後ではなく、だいぶ前に盗んだ車に乗っていたということを言いたいのでしょうか? それでも「盗んだ車に乗っていたので」でしょ! 「盗んでいた」と言えるのは、例えば「犯人はこれまでに何台もの車を盗んでいた」といったときですよ。
「店長は採用担当者に話していてくれていたようです」は一般人の文章にあったのですが、「店長は採用担当者に話してくれていたようです」でしょ。「『あまり調子が良くない』と言っていて伏せっていた」(2018/9/10 10:00 現代ビジネス)は「『あまり調子が良くない』と言って伏せっていた」でしょ。「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」最終回(脚本 浜田秀哉)で「だからあなたには、見届けていてほしい」と言った井沢(沢村一樹)、「だからあなたには、見届けてほしい」でしょ。どれも「いて」が余計です。
「苦情が続けば家の立ち退きと罰金支払いに直面しているからだ」(2017/11/13 22:00 TechinsightJapan編集部)は、いつ、そういう困った事態になるのか分からない表現になっています。「苦情が続けば」は仮定の話なので「直面している」はおかしいですね、それに、ちょっと言葉が足りないので補う必要もあって、「苦情が続けば、家の立ち退きと罰金支払いという事態に直面するからだ」でしょ!
「僕たちは2か月くらいかけて式場探しを始めました」は一般人の文章にあったのですが、式場探しを始めるまで2か月も何をやっていたのでしょうか。いや、そういうことではありません。式場探しを始めてから見付かるまで2か月かかった、式場を決めるまで2か月かけた、「僕たちは2か月くらいかけて式場探しをしました」ですね。
「趣味どきっ! 家で楽しむ 私のカフェスタイル」を見ていたら「じっくり見付ける」と聞こえてむずむず( ̄" ̄)。「じっくり」と「見付ける」とでは時間の感覚が合わないのですが、言った人は平気なのか? じっくり探して、ぴったり来るものを見付けるのですよね、見付かるまで「じっくり探す」のですよね。過去、現在、未来、ちゃんと分かるように書けますか?