◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

サカグチ君がサカタ君になった瞬間。

2007-04-24 12:14:57 | 言葉についてあれこれ
                 くさかんむり
 面白い缶コーヒーのCMをやっていますね。「サカタ君だ」とあちこちで紹介されるサカグチ君、最初は小声で「サカグチです」と言うけれど、結局あきらめて、最後には自ら「サカタです」と言ってしまいます。その瞬間、くぅ~分かる分かるぅ~と思いましたが、同時に、何だよ、男らしくないなぁ、きっぱり「サカグチです」って言えよぉとも思いました。皆さんはどうですか、これってしょうがないですかね~。
 「人の名前」や「思い込み」については私もときどき書いていますが、漢字の部首についてもけっこう思い込みが働くものです。その最たるものが「くさかんむり」と「たけかんむり」ではないでしょうか。菅さん、管さん、どちらが正しいかはっきり認識していますか。7~8年前、インターネットで検索したら同じぐらい出てきました。今はどうかというと・・・、まだまだたくさん出てきますね、しっかり管直人なんて書いてありますよ、いけませんね。正しいのは「菅直人」です。
 「まだれ」と「やまいだれ」も間違えやすいですね。老廃物、廃業の廃、名前とは違い、「ろうはいぶつ」「はいぎょう」という単語で入力して変換すれば正しい漢字が出てくるのでいいのですが、これが手書きになると廃がやまいだれになるわけです。正直いうと、私も15年ほど前まで、どこかでひょいと間違えて覚えたやまいだれで書いていました。そのころはまだ何でもほとんど手書きでしたから、それがよかったのですね、間違いだと人から指摘され、初めてまだれが正しいのだと知り、直しました。
 ミスと思い込みは違いますね。ミスは指摘されればすぐに直せますが、思い込みは、ほとんどの場合、死ぬまでそのまま、なぜか、指摘されてもなかなか直せないようです。間違いを間違いだと思っていない、そういう思い込みは、正しいものを正しいと信じることよりはるかに強力だからです。あるとき、「すがわらみちざねって、どういう字だっけ?」と聞かれ、「くさかんむりに官公庁の官、原っぱ、道、真実の真」と答え、後で紙を見たら「管原道真」と書いてありました。

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