ある種の緊迫感
数か月前のことですが、あるテレビ番組を見ていて、テーマは自然災害と対策、緊迫感のある映像、低めの声で、である体のナレーション、うんうん、大変だなぁ、怖いなぁと真剣に聞いていたら、「川沿いの道はすぐに冠水する。なので」などと言ったのですから、思いっきりずっこけました。どうしてここで「なので」なんだぁぁぁ? 緊迫感がどこかに飛んでいっちゃいましたよぉぉぉ、この雰囲気に「なので」は合いませんよぉぉぉ。こういうときは、「川沿いの道はすぐに冠水する。よって」でしょう! いや、そもそも「なので」がいけないのですよ、このごろみんな「なので」なんて言いますけれどね、「川沿いの道はすぐに冠水するので」と言えばいいでしょう、なぜわざわざ「川沿いの道はすぐに冠水する」で区切って「なので」と続けるの?
「なので」が接続詞のような使われ方をするようになり、これは<変化>なのかな、しょうがないかなぁと思ったのは1年ほど前です。それより前は、「『川沿いの道はすぐに冠水する。なので』という言い方は誤りである」ときっぱり言ってもよかったのです。本来は「川沿いの道はすぐに冠水するので」と言うところを「川沿いの道はすぐに冠水する。なので」と言う、こういう「なので」は誤りですよ、と、やはり私は言いたい。「今は梅雨だ」+「ので」=「今は梅雨なので」、この「な」は助動詞です。「健康だ」+「ので」=「健康なので」、この「な」は形容動詞の連体形です。こういう「な」に接続助詞「ので」が続いて初めて「~なので」なのですが、「なので」という形で独立して用いられ、まるで接続詞のようになっているというわけです。
そう、もともと接続詞だったわけではなく、ここ1年ないし1年半ほどの間に顕著になった<変化>なのです。まぁ、響きが柔らかいので、女性が使う分にはいいかな、でも、男性が使うのはちょっと嫌だなと思うのですが、それこそ「川沿いの道はすぐに冠水する。なので」はふさわしくないですから、おかしいですから~~~、そういうことをぜひ分かってほしいと思います。
数か月前のことですが、あるテレビ番組を見ていて、テーマは自然災害と対策、緊迫感のある映像、低めの声で、である体のナレーション、うんうん、大変だなぁ、怖いなぁと真剣に聞いていたら、「川沿いの道はすぐに冠水する。なので」などと言ったのですから、思いっきりずっこけました。どうしてここで「なので」なんだぁぁぁ? 緊迫感がどこかに飛んでいっちゃいましたよぉぉぉ、この雰囲気に「なので」は合いませんよぉぉぉ。こういうときは、「川沿いの道はすぐに冠水する。よって」でしょう! いや、そもそも「なので」がいけないのですよ、このごろみんな「なので」なんて言いますけれどね、「川沿いの道はすぐに冠水するので」と言えばいいでしょう、なぜわざわざ「川沿いの道はすぐに冠水する」で区切って「なので」と続けるの?
「なので」が接続詞のような使われ方をするようになり、これは<変化>なのかな、しょうがないかなぁと思ったのは1年ほど前です。それより前は、「『川沿いの道はすぐに冠水する。なので』という言い方は誤りである」ときっぱり言ってもよかったのです。本来は「川沿いの道はすぐに冠水するので」と言うところを「川沿いの道はすぐに冠水する。なので」と言う、こういう「なので」は誤りですよ、と、やはり私は言いたい。「今は梅雨だ」+「ので」=「今は梅雨なので」、この「な」は助動詞です。「健康だ」+「ので」=「健康なので」、この「な」は形容動詞の連体形です。こういう「な」に接続助詞「ので」が続いて初めて「~なので」なのですが、「なので」という形で独立して用いられ、まるで接続詞のようになっているというわけです。
そう、もともと接続詞だったわけではなく、ここ1年ないし1年半ほどの間に顕著になった<変化>なのです。まぁ、響きが柔らかいので、女性が使う分にはいいかな、でも、男性が使うのはちょっと嫌だなと思うのですが、それこそ「川沿いの道はすぐに冠水する。なので」はふさわしくないですから、おかしいですから~~~、そういうことをぜひ分かってほしいと思います。