今回は人物ナメで見せて奥で芝居を見せる、
キャラクターの芝居の大きさを味わいつつ奥のキャラの動きを見るっていう、
カット内容の豊富さに目が行ったかな。
しかし丹生谷さんの目を一瞬見せたりとか、
作品のフォーマットを踏んでいて丁寧な話数だなぁと思いました。
先生に注意を受ける辺りとかアバンとAパートのケツが同じような内容で見せたりとか、
石原さんがやってる定点カメラ的なところも落としこんで使ってる辺り、
カット内容の充実さと合わせて今までの話数からパワーアップしたと感じられる、
豪華な回だったように思います。
木漏れ日が綺麗でグッときたなぁ。
氷菓の内海さんの回も木漏れ日が綺麗で目を引きましたが、
またそれを使ってきたなぁ、と。
背景で描かれている光と、実際にキャラクターに当たってる光が違うというのがミソかな。
森林に差し込む背景の霞んだ光の表現と、
キャラクターをクリアに切り取ってみせる木漏れ日の作り出す雰囲気が味わい深い。
奥の背景の光、ピン送りで変化する光の加減。
こうした奥行きの見せ方に光の見え方の変化を負荷してる点が面白いかなと。
カット内容もカメラを動かしてしゃべってるキャラを追いつつ、
他のキャラクターが画面に入ってくるとか内容も二転三転していて、
この話数で意識してるぽインチなんかが見えやすいカットだったかなぁ、とか。
アバンから強調される、
歪みの中心にいる中房の図 。
木漏れ日が綺麗だなとおもいきや、
中防の放つ雰囲気を強調する構図と色合いで転換がわかりやすくて楽しかったなぁ。
プール掃除。
可愛い女の子がポーズ決めて解説しちゃうサービス精神。
太陽をバックにハツラツとした少女の姿っていうのがまた気持ち良い。
遊びまくる芝居での髪の動かし方なんかも目を引くし、
止まってるところから水をかけられるまでを1カットでやって流れを切らずに見せたり、
場面場面がぶつ切りにならずに見れる感じがいいかなと。
しかし今回は果敢に攻めてくる構図が多いなと。
プール掃除の辺りは中心を光らせてるような印象が強くて目を引いたかな。
丹生谷さんや勇太のやりとりなんかを意識させるというか、
映してるカットを強調するように光を中心に置いてるのかな。
構図的な面白さ、手前で腕の芝居、肉感を見せるようなところなんかも京アニ的で楽しい。
丹生谷さんの水着姿っていうか後ろ姿もエロいし。
水かけ合戦も水の表現のウネルような楽しさと、
背を向けて水を防御するっていうリアル感がグッと来るなぁと。
最後の背動もインパクトがあってGOOD。
楽しい水着シーンでした。
勉強会。
銃を取り出して暴れだす辺りはちょっと今石さんっぽいかも。
銃身を強調するような構図含め、効果線の感じとか。
こういうところで手前から手を入れて、
手の大きさを見せるカットのインパクトとかがあって、
こういうの入れるのがやっぱ好きなのかなーとか思ったり。
いやはや、新鮮で楽しい限りです。
今回の内容が表情の変化だっただけに、
仮面でキャラクターのやり取りを代弁させる辺りはちょっと示唆的かもなとか。
休憩。
リビングをふっ飛ばして六花の部屋へいったためか、
改めて勇太がリビングに入り込んでいくのを強調するような構図で見せるのが印象的だった。
勉強会の前に勇太家のやりとりを見せられるけど、
勇太の家と六花の家の対比とかしてこういう構図を選んでるのかなと思ったり。
改めて六花の孤独に踏み込んでいく、
という点でも始まりのシーンになるので、
それを含め親切設計。
ここの炎の表現、いいですよね。
コンロをつけて色合いが変化するっていうアニメ的に珍しい光の演出を含め、
青い光が魔法陣の光を連想させるものだというのを踏まえると、
また違った味わいのするシーンじゃないかなーという感じというか。
勇太がカップを洗面台に置く辺りをサッと入れたりとか、
ああいうカップを真上から置くところを見せるっていうのをやりきってるところに目が行くし、
こううやって目を引かせてくれることが楽しいですね。
でもその後の六花との会話が後頭部の応酬になるのが如何にも京アニ的で、
そのギャップなんかもなんだかこそばゆく、見てて楽しいかな。
勇太が家に戻って六花姉とやり取りしてるところとか、
お玉をもつ芝居やポーズが新鮮で目を引いたなぁ。
アップを望遠気味に見せて部屋の大きさっていうかを見せてたりとか、
カットの内容の楽しさっていうのをまた印象づけてくれるシーンだったり。
中二ワールド。
今回は超重武器ではなく六花が思考を見ようと自身に入り込んでいく様子が新鮮で、
こういう自己陶酔的というか自分に何かを見出していくのが中二的だし、
世界に入り込んでいく六花の横顔や光の綺麗さがまたGOODで、
今までで一番好みな中二ワールドだったかもなーと。
ダークフレイムマスター。
勇太の豪快アクションがまた楽しい。
あごしゃくれすぎやでっていうか。
この辺は氷菓で折木の肉体に拘ってた演出作監の拘りが見えるような、
勇太の制服のシワやらポーズが感じられてそういうのを見るのが楽しかったかな。
豪快リアクションも福山ボイスもキマってましたし。
そしてOPと符合するようなこの構図。
この後に六花が見せる最後の表情が作品の転換点になることを意識させられる、
という点を踏まえて考えるとこの風景も示唆的だよな、と。
脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:内海絃子
作画監督:門脇未来
内海門脇コンビ。
氷菓で良いコンビだったなぁと思っていたけど、
この作品でも一際光っていて凄いなと。
氷菓では本筋に話を戻すような演出を担当していた印象でしたが、
今回は本筋というか作品のお約束を踏まえつつ、また一段上に登るような回だったかなぁと。
また内海回あるか楽しみです。
あとこのコンビの回がまたあるならぜひ勇太を脱がして欲しいな。
福山キャラは服を脱ぐキャラほど好きなキャラだったりするので(笑)
いやはや、しかし楽しい回でした。
以前は高雄堀口、山田堀口、北之原堀口、石立西屋etcと色々好みなコンビがありましたけど、
氷菓からここまで割りと固定コンビが続いてこなれてきた感がまたあるのかなという印象。
今の組み合わせで何処らへんまで見れるのかな?その辺また楽しみです。
この作品は近年のお約束というか、
早い話数で石立さんが原画か演出回で目立つことをやるっていう法則から外れた作品で、
ちょっと変化に乏しい感じかな~なんて思っていましたけど、
内海さんがそれをやってくれて、これが見たかったんだ感があって楽しかったな。
これからの話数もまた新鮮なものが見れたらなと思います。
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ヘビーローテ中。
今年は阿知賀ED2といい、ZAQの曲には色々やられてる気がする。
やっぱキャラクターを回りこむように見せていく演出と合わせて好みな部分ってのがあるのかな。
歌詞の【理想も妄想も現実も】のところ聞くと、
【奇跡 神秘 真実 夢】とか【夢と希望と明日と正義】とか、
自分が好きなアニソンの歌詞が頭をかすめるので、こういう歌詞も好きなのかなという感。
これでOPが以前の演出のままだったらなー、とちょっと思わずにはいられないかな。
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