hokutoのきまぐれ散歩

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戦後発行の第一次国立公園切手

2014-03-11 06:38:07 | 日記

切手シリーズ その13。第一次国立公園切手のうち戦後発行分について触れることにする。戦前の国立公園切手が最後に発行されたのが1941年3月だから約9年のブランクを経てまず吉野熊野国立公園の切手が1949年4月に発行された。相変わらず4枚の切手+小型シートという組み合わせであったが、幾つか変わった点がある。

まず、戦前発行分は『菊の紋章』『右から左への標記』に加え、UPU(万国郵便連合)を意識し、海外の収集家や旅行者にアッピールせべくフランス語の標記『PARC NATIONAL DE ~(公園名)』『〒』さらに『紀元○○年の年号』が小型シートについていた。しかし、戦後分からは英語標記『(公園名)~NATIONAL PARK』になり、〒も消え、年号も『西暦』なった。

また、裏ノリもなくなり、1952年発行の中部山岳国立公園からは小型シートの目打ちがなくなった。さらに1953年発行の支笏洞爺国立公園からは2枚に縮小となっていった。そして1956年10月発行の西海国立公園で13集38枚の切手で一旦シリーズは終了することになる。

とはいえ、必ず小型シートは発行され、また、図案も一色グラビアながら高度な技術を駆使し、特に1955年3月発行の秩父多摩国立公園切手は凹版、1956年10月発行の西海国立公園は局面凹版といった印刷技術を駆使するなどかなり格調の高い作品と思われる。

全く個人的評価だが、このあと発行された第二次国立公園切手や国定公園切手に比べると格調の高さが違う気がする。