hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

叡山電車・叡山鋼索鉄道

2014-03-18 06:45:22 | 日記

鉄道シリーズ その51。叡山電車と鞍馬鋼索鉄道。京都から鞍馬寺、さらに貴船神社までのコースを歩いて見た。京都から叡山電車(正しくは叡山電鉄)が出ている出町柳駅まで電車や地下鉄で行くのは意外に乗り換えが面倒なため、京都駅から市バスに乗る。京都市バスはのろく、なかなか来ないので評判が悪いが、日曜日の朝は流石に予定通り走る。河原町通、今出川通をスイスイ通り、約20分で出町柳駅到着。

叡山電車の乗り場は少し離れているが、元来ここが、先にできた。ホームは二つあり、鞍馬行と八瀬比叡山口が交互に出発するが、鞍馬行は2両編成だが、八瀬比叡山口行は700系単行の電車である。電車も最近話題の900系きららに乗りたかったが、800系ばかり当たってしまったのは残念。


叡山電鉄は元々は京福電鉄叡山線であったが、1985年に今の2路線を独立させて京福電鉄の100%子会社として分離、さらに1991年に京阪電鉄の100%子会社となっている。
出町柳駅発9時15分、鞍馬駅着は9時45分と僅か30分の電車旅行だが、駅数が多く、殆どが無人駅で宝ヶ池、貴船口以外では先頭車の前のドアしか開かない。初めは少し郊外の住宅地だが、家も減り、京都清華大学・京都産業大学などまで行くと寂しくなり、二軒茶屋駅から先は単線、二瀬駅からは家も減り、ずっと林の中を走る。そして、最後の貴船口~鞍馬は紅葉の際はなかなか絵になる区間である。

今日の乗客の7割は観光客、その半分以上がハイカーの格好をしている。しかし、殆どが二瀬か貴船口駅で降りるたむ、鞍馬駅で降りる客は意外に少ない。鞍馬駅駅舎は昔のままで少し上田交通別所温泉駅に似ている。


駅前には大きな天狗の面があったり、昔の電車の先頭部分も飾られたりしていて楽しい。駅前はかなり昔からやっている土産物屋がならび、通りに出て左手に行くと鞍馬寺の入口である。入山料200円を払い、階段を上ると二股になり、ケーブルを選ぶと普明殿と書かれた建物に着く。

そしてこの入り口で100円寄付金を支払うとケーブルに乗ることができる。
鞍馬鋼索鉄道は日本の鉄道事業法に基づく事業者ではあるが、宗教法人であるのはここだけで、鞍馬寺が運営主体。さらに営業距離は山門駅~多宝塔駅191m、高低差89mで日本一短い鉄道である。ケーブル自体は無料だが、実質的には100円のみで乗せてくれる。


これを歩くと1時間弱かかる上り坂を1分半ほどで登ってくれる。ケーブルに乗ると分かるが、兎に角一直線ですれ違いの施設もなく分かり易い。今は『牛若丸Ⅲ』が元気に15分毎に運行され、多宝塔駅から山門駅を見下ろす風景は素晴らしい。これだけでもやってきたかいはあった。

(なお、鞍馬寺から貴船神社に関してはまた別途続きをレポの予定。)