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リスク・マネー海外に向かう(追加)

2006-11-04 18:47:21 | 社会・経済

定期預金が減少し中リスク信託投資と、ゼロリスク流動性預金に流れている。全体として低リスクを好む傾向は変わらないが、比率は少なくとも信託投資の海外に向かうリスク・マネーは年間貿易黒字額を上回り、新たな円キャリートレードの主役として為替相場に影響を与えていると前回報告した。

それは正しかったのだが、3月の量的緩和解除後変化したお金の流れを見逃していた。マネーサプライ(M2+CD)の伸びが減少している。量的緩和解除すれば当然の減少といいたいところだが、内訳を見るとプラス・アルファーの変化が起こっていた。

信託投資への流れは依然強いが、見誤ったのは流動性預金の伸びが止まり定期預金減少に歯止めがかかったことだ。量的緩和解除後の金利先高感の為流動性預金の伸びが止まり、歯止めのかかった定期預金の減少と合わせてもマネーサプライの伸びが止まった。

信託投資や国際・株式などリスク・マネー全体としては伸びており、当面、前回報告した為替相場への影響度は変わらないと思われる。もう一つ注目すべき点は企業貸し出しの減少だが、住友信託銀行の調査月報11月号によれば減少の内訳は主にプレミアムが付く中小企業への貸し出しであり、市場全体へのインパクトと見るのはまだ早い。■

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