ちょっと辛いニュースを一つ。夕方のNHKニュースが佐渡の海岸に漂着する海洋投棄物が急増している、その多くは韓国製の海洋投棄物らしいと報じているのを見て、最初は事実かどうか疑った。しかし、ネットを調べてニュースを裏づけるような記事を見つけた。どうも本当らしい。
ニュースを疑ったのは、2005年11月に「偏見を恥じる」と題して日本海海岸に漂着するゴミについて書いた私の理解と違っていたからだ。ゴミの多くは中国製や韓国製と聞いて、彼らの民度はその程度だと直感的に思った。
http://ikeda-farm.mo-blog.jp/kabure/2005/11/post_25b3.html#comments
ところが、一方で韓国側の海岸には日本製のゴミが漂着していると分かり、自分の偏見を恥じたというわけだ。しかも韓国の若者が対馬に来てボランティアで清掃活動をしていることも分かった。だが、それほど恥じることは無かったかもしれない。
不審に思って調べた情報によれば、ハングル文字の表記がある危険な化学薬品や廃油など産業廃棄物と家庭からの生ゴミなどの廃棄が急増しているようで、3年前とは状況が若干変化したようだ。今も漂着ゴミの増加が続いており現在進行形の問題だという。日本海に面する自治体にとって海岸線の清掃の為の財政負担がかなり大きいようだ。
ところで、韓国の新大統領はソウル市長時代に環境問題に高い優先順位をつけ、今ほど豊かでなかった時代にも関らず巨額の投資をして、ソウルを流れるドブ川を再生させるという奇跡を実現した人だ。
数年前にタイムの特集記事でこのニュースを読んで、韓国の環境意識の高さは日本を追い越し遥か先を行っているのではないかと、内心いささか残念に思ったものだ。環境は先の大統領選の重要なアジェンダだったのだろうか。
何時もの癖で何故今頃になって韓国の海洋投棄が急増しているのかと思わずにはいられない。知らなかったが3年前に日本から正式にクレームしたこともあるらしい。ソウルは究極の例外だったのだろうか。それともノムヒョン政権の間に環境問題を逆行させたのだろうか。
朝鮮日報は社説でいささか自虐的にこの状況を嘆いている。今韓国の海岸はどうなっているのだろうか。対馬まで来てくれて韓国製のゴミを謝罪し、清掃していた韓国の若者たちは今どうしているのだろうか。■