風邪をひいて昨日から家にこもり、グズグズと寝たり起きたりしている。2か月ぶりに木曜日にジムでトレーニングした後、冬並に気温が下がったのに体を冷やしたからではないかと思う。昨日は水洟が止まらず、今朝はのどが痛くて我慢ができない。鼻をかみ過ぎて鼻の頭が擦り切れて痛い。昨日のバドミントン練習は病欠、今日予定していた家内の誕生祝の食事会は延期した。<o:p></o:p>
久しぶりのジムは様子が変わっていた。会員証を見せるとシステムが変更され、再登録後に家電ショップのポイントカードのようなペラペラの磁気カードを渡された。レイアウトも大幅に変更され最新のトレーニング・マシンが多数追加され充実していた。<o:p></o:p>
トレッドミルの台数が倍増され、待ち行列管理も「見える化」されすっきりした形に変わっていた。ウエイトトレーニング・マシンも一新された。経費を節約してるはずの市にしては随分な出費と疑ったが、マシンのバリエーションが増え便利になったのだから文句言う筋合いではなかった。<o:p></o:p>
見回すと見慣れた年配の方々が減り、洒落たトレーニングウエアを着た若い人たちの比率が増えた。改装されたせいもあったろうが、全体に華やかな感じになった気がした。私個人としては内容が充実し全体に若々しくなって嬉しい。だがこの施設は全国どこにでもある自治体運営の「生涯学習センター」で、引退した市民向けのものだが年寄は敷居が高くなるかもしれないと思った。<o:p></o:p>
トレーニングを終えシャワーを浴び着替えてジムに続く受付を覗くと、誰一人見当たらず簡単でむき出しの事務机等がちょこんとおいてあった。靴箱の傍の立札を見ると今月から「指定管理者制度」を導入した、それによってプールやジムから劇場・パソコン教室等の設備や食堂等サービスを充実していくのだという。これぞ民営化だ。<o:p></o:p>
ロビーに出るとエレベーターの前にワンストップ・サービスの為の総合窓口が新設されているのに気付いた。目が合っただけで若い女子職員がわざわざ出てきて質問に答えてくれた。市の職員も丁寧だったが、市の女子職員にはない華やかさを感じた。まだ始まったばかりだから気合が入っていたのかもしれない。図書館を除き館の運営総てを彼女の会社が請け負ったのだそうだ。<o:p></o:p>
広い事務室には市役所所の職員がいたはずだがと聞くと、全員彼女の会社の社員に置き換わったそうだ。全部で20人はいたはずで、中には知り合いの市職員もいた。配置換えになったということだろう。彼女のテキパキした受け答えを聞いて、少なくともジムは以前より良くなったと言って喜ばせた。彼女はその一言が聞きたかったはずだ。<o:p></o:p>
私の住んでいる町は大企業の工場や競馬場・競艇場があり全国で有数の豊かな自治体だ。それでも高齢化が進み税収が落ちて市の財政が悪化していると思われ、市民サービスの見直しと経費削減は必須だろう。その一環としてこの民営化が実施され、市民サービスの観点で今のところ成功しているように感じた。■