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コロナが教えてくれたこと(追)医療システム効率化は夢

2021-04-17 18:39:24 | 健康・病気
いよいよ高齢者向けのワクチン接種が始まったが、予想通り電話がつながらない等と各地で混乱が報じられている。何故そんな仕組みで接種を実行しようとするか、自治体ごとに異なった取組みは10万円給付を思い出す。マスコミが混乱を表面的に報じ不安を煽るのは予想通りだ。だが、驚くな、ワクチン接種の混乱はまだ序の口でありこれから大混乱が起こるぞ、というのが私の印象だ。

何度か日本の厚労省や医療界のトータル・システムとしての非効率さを指摘したが、事態は何も変わってないように感じる。私は医療専門家ではないが、医療行為のトータル・システム効率なら語ることが出来る。私が見る限り、日本の医療システム効率は最低レベルにあると断定できる。

その原因は(1)医療に関わる柔軟な対応を許さない法的制度、(2)民間病院比率の圧倒的な多さ、(3)医療行為改善の提案が異常に少ないという日本的な事情があると感じる。ワクチン接種する医者や看護婦等の人材が不足すると言いながら、日本は薬剤師などが接種出来ない規制がある。予想通りなのに未だに改善されてない。

こんな非常時になっても、何故か厚労省も自治体も医療体制に手を突っ込んで改善するのを躊躇う。正しいのかどうか分からないが、素人の私には行政が医療界に対して異常に遠慮している姿が浮かぶ。欧米の対応を政府批判に使うマスコミ報道が、何故この問題指摘しないのか理解できない。

例えば、再度緊急事態宣言が議論されている今になっても、東京都の担当者は「医療機関に対して法に基づいて病床確保を依頼するのは重みがある。…段階的に民間病院に協力を求めていきたい」と話す。何とのんびりしたことか。首都圏の2020年の病床使用率が前年を下回ったという(日経4/16)。今頃何をと思うが、どっちにしても全く理解できない。

一歩譲って、身内からなら不十分でも改革に手を突っ込めるとしたら、先ず医師会とか疫学関連の学会が声を上げることではないだろうか。今のまま政治家が「外出を控えよとか、会食やカラオケ自粛」とか感染防止の声を上げるだけでは、最悪の医療システムがそのまま残ってしまう。ところが、何とか先生は自らに関わると口を噤んだまま。

私が注目しているのは、奈良県が15日に民間病院にコロナ患者受け入れを要請し、応じない病院を公表することもある、という発表だ。ならば、もっと厳しい事情にあるはずの首都圏でも知事達は要請すべきだが、検討したとも報じられてない。官民の対立を招くことを恐れている。

だが、果たしてそんなことで第4波を乗り越えられるか極めて不安だ。私は計画通りに19日に帰郷する予定で、ワクチン接種したかったが後期高齢者優先なので間に合わない。帰郷後に田舎でワクチン接種できたら奇跡だ。田舎町でも共通の全国ネットに繋がれるのは夢のまた夢だ。■
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