かぶれの世界(新)

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エロジー、故郷への旅

2021-04-20 21:30:08 | 旅行記
予定通り四国松山に飛び実家のある大洲市に昨日戻った。東京も松山もコロナ感染が急増して、両知事が不要不急の外出の自粛を要請する最中での旅行だ。大袈裟に言うと「往くも地獄、残るも地獄」的旅行だ。南武線で川崎に行き京急に乗り換え羽田まで、車内の乗客は確かに少なかった。

空港も閑散としていた。カウンターで搭乗手続きをした時、対応した女性地上員に暇でしょうと聞くと少し変な返事が返って来た。松山行きは何故か乗客が多いんですよねー、少し他人事みたいな返事だった。松山行きは空港の一番端のゲートで、通り過ぎた途中のゲートには殆ど人影が無かった。

だが、最後の67番ゲートの待合エリアに着くと結構な数の乗客がいた。乗り込むと機内は3人掛け座席の2列構成で、前から後ろまで真ん中が空席で両側に乗客が座っている、計画的満員といった感じだった。ざっと計算すると100人程度、予想以上に多い乗客数だった。

私はいつもの様に通路側に座った。忙しそうに行き来するCAの様子を見てると、季節外れの新人らしくないない「訓練生」の名札を付けた女性がいた。もう一方のCAに聞くとその人は再就職した女性だという。新人が今の時期にフライトに乗るはずないよね、と言って納得した。

その後、CAのたまり場になっている後部トイレに向かった時、彼女がトイレを選んでドアを開けてくれた。礼を言ってトイレに入りドアを閉めると、外からガチャガチャ音をさせて改めてドアを閉めロックをかけてくれた。エラク愛想がいい、私の質問で親しさを感じてくれたのかと思った。

用を済ませ聞くと、外からドアを操作できる秘密の方法があるらしい。職場内の打解けた雰囲気で三人の雑談になった。訓練生は日に焼けた顔の精悍な印象で、二人の子供がいるとⅤサインを示し働き始めたという。何か事情があると思ったが、頑張ってねと言って席に戻った。

松山に着き飛行機から下りる前に、乗客数は100人位かと聞くと80人余り、訳は分からないとの返事だった。昨日のフライトのCAの印象は今までになくリラックスして好ましく思った。90年代に米国駐在時に国内線に乗った時に、CAが突然私の横に座ってお喋りしたのを思い出した。

松山市内で友人と昼食を済ませバスで大洲に向かう前に、若い女性に乗り場を聞いたのがきっかけで雑談に花が咲いた。何故こうも簡単に若い女性が知らない男とリラックスして話出来るのか。後期高齢者真近の私は、彼女達にとって用心すべき男ではなくなった、或いは私の無害な老人的アプローチ術が向上したのか。どっちにしてもエロジーの故郷の旅は今迄になく楽しめた。■
コメント
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