鋭い嗅覚は何故か？

昨日隣町の多摩市桜丘のお気に入りの店で家内が夕食用にチョット高めの寿司パックを買ってきて頂いた。息子も好きだと言うので私は何も言う事はない。最初に一口頂いて臭いが強くなかったので正直ホッとした。折角買ってきてくれたのに臭いが強いと言って遠慮する事態にならなかった。

というのも私は近年魚の臭いにすっかり敏感になり、魚によっては食欲が全く進まなくなるのだ。コロナ感染が増えた頃から息子や私の健康に気を付けて魚料理を増やしてくれた。それなのに魚の臭いが気になると言って食欲がなくなる時があるのが申し訳なく黙って食べた。

元々好きだった青魚が苦手になったのだから困る。長男が勧めてくれた築地の青魚寿司コースなど大好物だったのだが。きっかけは数年前に田舎のスーパーで業務用のノルウェー産の冷凍塩サバをまとめて買い、毎日のように焼きサバを食べているうちに臭いが酷く鼻につくようになった。

その後暫く経ってコロナ前だったが河津桜の観光に行った時、熱海の料亭で名物の金目鯛を頂いた。お店に入って調理場から暖簾を通して来る臭いに気持ちが悪くなった。その時は調理場と離れた客席で頂いた鯛の煮つけは美味しかった。だが、それ以来徐々に私の魚系の嗅覚は鋭くなってきた。

最近になって東京でも好物の太刀魚が市場に出るようになり、我が家でも良く食卓に並ぶようになった。ところがその太刀魚でさえ微妙に匂うのだ。私も家内も昔からよく食べたのだが、私が微妙な表情になるのを見て家内は食事に出すのを躊躇するようになった。

きっかけは安物の冷凍サバだとしても、何故特定の魚に限って嗅覚が鋭くなったのか分からない。後期高齢者になって感覚は鈍る一方なのだが、何故か魚の臭いだけは敏感になった。子供の頃から嗅覚は鈍感だったが、一時蓄膿症の初期の症状が出た事がある。人生７０年花粉症の経験はない。

ネットで調べたところでは老齢化による嗅覚障害は劣化する症状のみ。特定の嗅覚が鋭いなんてそんな症状聞いたことがない。私は異常体質なのだろうか。そういえば、暑くなると血圧が上がると申告すると、普段寒いと血圧が上がるという掛かり付け医がそういう人もいるとの返事。高齢者の鋭い嗅覚も同じように誤魔化すつもりか？■