かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感09夏(2)

2009-06-10 12:45:49 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、やっと入梅宣言、朝起きるとお約束どおりの雨が降っていた。それを知りながら頑張って耕した畑の草取り効果が半減したのは残念。母はやらないよりはましと慰めてくれたが。

平年より12日遅い入梅だという。今年は雨が降らないということだったが、田舎に戻って来て10日間、あっという間に田植えが終った。前回、田植えが例年より遅れていると書いたが、米作りをお願しているうちの奥さんに聞くと昨年と同じと言われた。私の勘違いだったようだ。

植えは今では1-2-3だという。野球みたいだ。1日目に水を引き、2日目にトラクターで田んぼをシャーベット状にし、3日目にこれまた機械で田植え。3日で終る。後は年寄りか嫁さんに任せ仕事に出、秋の1日仕事を休み機械で取り入れ。米作りは完全に副業になっている。

昔は田植えが終るとカエルの合唱が谷に鳴り響いたものだが、今は全く聞えない。多分農薬のせいだろう。子供の頃は夕食後表の広場に行き、ホタルの大群を見に行った。大人もいた記憶がある。今はホタル一匹いなくなった。

逆に、我が家の数本の梅の実は大豊作、まるでブドウの房のように実が付いている。梅畑の隣に住む養蜂家の奥さんに自由に採って下さいと言い、昨年全く身が付かなかったと話を持ちかけた。彼女は多分今年は蜂の受粉が活発だったから、梅が豊作だったのだろうという。

最近消えたミツバチの為、ミカン農家が苦労しているらしいけど、彼女のところは問題ないという。クマ蜂を代用することは出来るが動きがとろく、西洋ミツバチのパフォーマンスが優れているという。カエルやホタルは即収穫には結びつかないが、いつか生活にも貴重だと分かる日が来るかも。

庭菜園はシニアボランティアの方の手入れで、いつもの年より何もかも大きく育っていた。朝、軽トラックのエンジンの音で目が覚めると、ボランティアの方が玉ねぎを取り入れていた。軒下にぶら下げてもらい、その後ジャガイモを物置のムシロに並べてもらった。

その後に、少し遅いがトウモロコシを植えて頂くことにした。一雨来た後、植えるそうだ。その隣のネギを薬味に使ってみると、育ちすぎて堅く見掛けより美味しくない。母が言うには、肥料をやったりして手が入っているからという。私には「入り過ぎている」と聞えた。

ところで、冷蔵庫に残リ物を利用して私が植えた山裾の畑のジャガイモは全滅だった。1つ位は芽が出て身を付けるのではと期待したのだが。冷蔵庫の中で芽を出し始めたものもあったのに、何が上手く行かなかった理由が分からない。母に聞いたが、無反応だった。

昨日、農協と郵便局に行き、母の名義の預金通帳の記帳をしてもらった。各種料金が自動振り込みなので残高確認し、理由が不明の支出がないかチェックした。今回は本人確認の煩わしい手続きが改善されていた。聞くと、今年初めはゆうちょ銀行が始まったばかりで厳しい本人確認などの手続きが求められたが、自由に動けない老人等の要望を受けルールを見直したのだという。■

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祝・W杯本大会出場決定

2009-06-07 17:45:10 | スポーツ

日本サッカーのW杯南ア大会出場が決まった。1点差で終盤にもつれ込み選手や監督が退場になる際どい勝ち方だったが、見ていてそれほどハラハラしなかった。もう負けはない状況だったし、押し込まれてあたふたするかつての日本に比べ、チーム全体に落ち着きを感じたからだ。

昨年岡田監督が引き継いだ時、彼の戦術はシンプルな守備偏重のカウンター攻撃だと思っていたが、それほど単純ではないと考えを変えた。基本は「全員守備、全員攻撃」だそうだ。私は年初に「日本サッカーが、攻撃重視のスピード・サッカー・スタイルが機能し、W杯予選突破する」と予測し、その通りになったと思う。

スピードというのは「走力」だけではない、チーム戦術に基づいた個人とチームの「判断の早さ」だ。そして次々と展開する局面を判断し90分間チーム戦術を実行し続ける技術・体力があって実現される「総力」と置き換えてよい。総合的な速さで相手を上回る戦術だ。日本はこの総力でウズベキスタンを上回っているように見えた。では世界に出て行ってどうだろうか。

私は、このスピードサッカーが日本の特徴を生かせる戦術で精度を上げていけばやれると思う。狭い地域でノートラップパスを繋ぎ形を作り、機を見てロングパスで相手チームの裏をつき高速のFWもしくは第2列が飛び出してシュートを狙う。これを実行できる技術が十分でないにしても、徐々に身に付き始めたと感じた。

高い技術を持つ遠藤と二人の中村に加え、海外で活躍する長谷部や本田など技術に力強さが加わり、チーム戦術の選択肢を増やすスピードのあるサイドバック、そして待望のフォワードらしいフォワード岡崎が現われた。チーム戦術を具現化できる個々の選手のレベルアップが閾値を超え、90分のうち何分かは機能し始めたように感じる。

同じ戦術でガンバ大阪がワールド・クラブ・チャンピオンシップで活躍したと私は思う。いつも一緒にいて練習できるから、ガンバの方が完成度が高い。しかし、逆に言うと日本代表も完成度を高めていく時間は十分あるし、それが出来ればより高いレベルで本大会でも十分活躍できることをガンバが証明したのではないだろうか。

たかがサッカーでこれ程の薀蓄を垂れるなと言われそうだが、されどサッカーだ。■

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ペンネ命

2009-06-06 21:59:40 | 食・レシピ

糖尿を患い殆ど寝たきりなのに異常な食欲がある母を刺激しない為、毎食後余りが出ないよう注意している。結果として一回で食べ切る麺類が多くなる。ご飯だと1食だけ炊くわけにもいかずどうしても余してしまい、結果的に母につまみ食いを勧めていることになってしまう。

ということで今日の昼食は焼きそば、昨日は昼食がうどんにかき揚げ、夕飯はペンネに大盛の野菜サラダ。一昨日は焼きソバとキャベツ半玉に豚シャブといった具合だ。今晩は和ソバにジャコテンだった。他に候補としてはお中元のソーメンが一箱ある!

実は、今回ペンネを便利にしている。細長いパスタより扱いやすいし、小さい鍋で茹でてもどうやら問題ない。家内が使っていたペンネほど美味しくないが、近くのスーパーで買った400g100円のものもイタリア製だし、我慢できる味だ。第一「腹持ち」が良い。私には乾麺80g程度で足りる。

しかし、ソースを一から作る気はしない。勢いスーパーの棚に並んでいるソースで済ませることになる。ペンネといえばアラビアータだが、スーパーでは出来合いのアラビアータは見つからず、同じペンネでも気分を変える積もりで色々なソースを試してみた。

一番合うのはペペロンチーニ、ミートソースも悪くない。だがカルボナーラ等クリーム系のソースとの相性はよくない、少なくとも私の口にはどうも合わない。ペンネに絡めると重々しすぎて私にはツーマッチだ。細長いパスタじゃないと、面とソースの絡み具合がうまくない。

まだ試してないけど、明太子ソースは生臭くなりそうで初めからパスしたい気がする。ボンゴレはどうなるかわからない。多分、シンプルなトマトソース系が悪くないのじゃないかと思う。ペンネだけで食い繋ぐとしたら、色々試さないと1週間も持ちそうにない。■

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新・合理的消費者への回帰

2009-06-05 23:42:51 | 社会・経済

未曾有の世界同時不況もようやく底打ちの兆候が見られるようになってきた。景気回復した時の日本はどのようなものになるか、巨額の国債発行と過剰流動性や厳しい雇用環境が続くと、今まで予測を紹介してきた。今回は日本の消費者の劇的な変化について予測してみたい。

今夜のNHKのクローズアップ現代は350円の弁当屋さんを紹介していた。数年前まで安くて500円だった弁当が、今はもっと安くないと売れないのだそうだ。300円を切る弁当が現われたそうだ。私が良く利用する安売りのスーパーでは250円の弁当を売っている。夕方行くと先ず売れ残りがなく、無駄が生じないようにしているのが目に付く。

衣料品でも激変が起こっている。品質の良いカジュアル衣料品を安価に提供するユニクロが、激安ショップを展開すると数日前に報じられた。安価な衣料品を上手にコーディネートして着る若者が増えているそうだ。彼らにとっては別に新品である必要もなく、古着ショップも売れているらしい。昨日はスーパー西友が、世界一のウォールマート経由でファッション性と安さを追求する商品を提供し、消費者の低価格志向に対応していく方針が伝えられていた。

最も厳しい対応が迫られているのは、池袋の三越など地域の顔となっていた百貨店の相次ぐ閉店だろう。百貨店に利益をもたらしてきた海外高級ブランドは、主要顧客の所謂中間層の減少という構造的な長期低落に加え、昨年のリーマンショック以来売り上げが激減、96年をピークにその規模は半減したという。ブランドが価値になっていた高級品は全て同じ傾向を辿っている。

利幅の大きい大型車を作り続け経営危機に陥ったGMの経営を云々する人々が多いが、私に言わせれば利幅の大きい高額ブランド商品に頼った百貨店経営も全く同じだ。大型車が大好きな米国人、ブランド商品が大好きな日本人、大差ないではないか。自動車産業はすっかり軌道修正したが、果たして百貨店は何処に向かうのか興味あるテーマだ。

本題に戻ると、これは不況による一時的な傾向ではなく、景気回復後も続く根本的な変化であると考える。90年半ばに米国に住んだ時、生活に必要な食料や衣料品は日本に比べ圧倒的に安かった。これで日本も普通の国になるだけと思う。今まで高度成長からバブル時代の生活スタイルを引きずっていた。今回の世界同時不況でバブル部分がやっと剥落し、生きていくための生活費が他国に近づくと感じる。

かつては日本の若者が海外に出かけブランド品を買い漁っていた。ブランド品が珍しくなくなり若者のブランド離れが言われるが、リーマンショックまで他の国に比べて高級ブランド好きの日本の消費者には違和感があった。現在でも海外から日本を訪問し東京の街を歩いた人達の多くは、未だにこれが戦後最悪の経済危機に瀕した国かと驚く豊かさがある。バブル崩壊後も失われた10年の間でも、もっとそうだった。

品質と価格をバランスさせて購入を決める合理的な消費者が多数を占める普通の国になるということは、当座の日本経済に大変なインパクトが出るのは間違いない。この傾向を長期的なデフレになると恐れる専門家や経済学者も多い。その可能性はあるが、私には景気回復に向かい避けて通れない道であるように思う。決して悪いことだけでもないと思う。■

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田舎暮らし雑感09夏(1)

2009-06-01 21:47:32 | 日記・エッセイ・コラム

昨日朝、いつものように食後の散歩をした。競馬場に続く陸橋を逆方向に駅に向かって歩くと道幅一杯になって急ぎ足で歩く大群にぶつかった。平日の朝ビール工場に向かうサラリーマンの姿とは違う。陸橋の端に立つ新聞の売り子を認めて、今日は日本ダービーだとやっと気が付いた。反応が遅いのは歳のせいか。ちょっと古いが「競馬場にビール工場」とはユーミンの歌みたいだ。

そういえば、一昨日のストリート・ジャズ祭も見逃した。毎年楽しみにしていたのに午前中のバドミントン練習が終り、昼食後テレビを見ながらウトウトしているうちにすっかり忘れてしまった。もう、夕方になっていた。念のため目抜き通りに言ってみたが、プログラムどおりに進捗し後の祭り。

昨日に戻ると、散歩から帰りコーヒーを飲みながらネットで電車やフライトと田舎の天気を確認、支度をして空港に向かった。一日前に宅急便を2箱も送ったが、後から気が変わって追加した数冊の本がやたら重い。それでも今年はバックアップのノートパソコンは持ち帰らないことにした。

パソコン環境は2GBのUSBメモリーに記録させ、そのバックアップとして情報を限定して別の512MBメモリーに書き込み、それも駄目な場合のために、野口悠紀雄さんお勧めのGmailの下書き保存を記憶装置代わりに使った。これだけやっておけば、重いノートパソコンを背負って歩くこともない。

松山空港に降り立つと、空気が澄んでいて直射日光がまぶしい。リムジンバスから路線バスに乗り換え実家に向かった。西側の窓際の席は日差しが強くカーテンを引いて本を読み始めたが、途中乗り込んできたメタボ中年男性が座ると両側からの熱気で集中出来なくなった。左の腿の辺りが汗でじっとりしていた。我慢するしかない。

窮屈で退屈な1時間後、実家の最寄の停留所に着いた。懐かしい堤防沿いの道を歩くとどの田圃も田植えが終っておらず、細かく耕して水を待つ間に白く乾いた表土が続いていた。一部に割れ目が出来始めている。昨年同じ時期に田舎に来た時はどこも田植えは終った後だった。家について早速母に聞くと、今年は雨が降らず水不足だそうだ。

夕方には異常乾燥のため火の元に注意するよう有線放送が流れた。母によると、このところ何度も同じ放送が流れているという。夕方散歩のときに近所の人に声をかけてみたが、「今年は雨がふらんなー」と暢気な応えで、この程度の水不足ではびくともしないように聞えた。■

コメント (4)
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