かぶれの世界(新)

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市民・県民・国民そして米国民の声と天邪鬼

2024-04-15 22:19:30 | 国際・政治
「民」を非難する天邪鬼とは私のことだ。

政治家の政治資金問題や失言等が繰り返し報じられ、与党支持率低下や任期途中で知事を辞職するニュースが流れた。自民党の政治資金問題、静岡県知事の差別発言、トランプ前大統領選の裁判等だ。問題指摘する報道の一方で、我が国の政治の世界では自民党は支持を減らしたが、マスコミが期待したような(私はそう感じた)野党の支持率は増えなかった。

必ずしもマスコミが予想したような民の反応ではなかった。川勝静岡県知事は今回に限り何故か失言の指摘に速攻で辞職を決意したが、米国ではトランプ候補の岩盤支持は健在だ。日本でも自民党は支持率が最低レベルに低下したのに、最大野党の立民の支持率は増加しなかった。

日米の報道を見ていても滅多に語られないのが、一貫性のない「民意」の問題だ。一口で民意と言われても異なる夫々の政治家を支持する人達の考えだ。天邪鬼な私は、言論の自由の世界で政治家は夫々の立場をとって当たり前だと思う。誰を支持するか何故支持するか市民の声こそ、その結果生じる問題に責任を持つべきと感じる。

その点では、与党自民党の政治資金問題を徹底追及した立憲民主党は、自民党の支持率を下げた一方で国民の為の政策に何をしたのか不明(少なくともマスコミ報道では)であり、その結果が支持率に現れたと思う。この場合、日本国民は間違えていない正しい判断をしたと思う。

だが、静岡県では川勝知事は度々舌禍を犯したのが問題ではならず、何故か彼を3期にわたり知事に選んだ。私は県民の責任があると思う。ネット情報を見る限り知事は大した実績を上げていないし、逆に何度も舌禍事件を起こした。間違った政治家を選んだ県民に咎めが来るはずだ。知事を3期続けても選んだのは失礼だが私には県民はアホとしか見えない。

だが、別に静岡県民だけがアホではない。米国大統領選でトランプ前大統領が数々のチョンボを引き起こしたにも拘らずアホな米国民の岩盤支持を受けて、いまだに有利な選挙戦を続けている。世界各国は万が一に備えて「もしトラ」に対処すべく真剣に対応策を練っている。

しかし、歴史を振り返ると、それは米国の復元力の強さを測るものでもあると認めなければならない。米国には過去に何度か誤った政策を実行した大統領を選び、その後の大統領が米国や世界を建て直した実績がある。また、トランプには世界が自国の安全をアメリカに頼り過ぎる国にたいする警告でもあると私は思う。どうやら、天邪鬼な私の民意批判も理屈に合っていない民意の一つかも。■
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先が見えた瞬間

2024-04-14 20:42:28 | スポーツ
最初は孫と人生最後の百名山(雲取山)登山を今年やりたいと子供に提案したが、彼等の住む都心からの日帰り登山が難しく先送りしたことから始まった。先週になって息子から下の孫がジージと山登りしたいと申し出があり、日帰り可能な高水三山はどうかと再提案があった。

そこは30-40年前に登った記憶があるが、三山と言うより三つの丘と言った程度の山で登山というより散歩程度だった。孫達の脚力はもう大人並で私より遥かに強く、最低でも奥多摩の1300-1700メーター程度の山の日帰り登山はどうかと息子に薦めた。

ところが、11日木曜日に家内の誕生祝いに近所のイタリアンで昼食後に多摩丘陵を歩いた時から異変が起こった。鎌倉街道から桜丘経由で川崎街道を通って摩丘陵を歩き是政橋を通って自宅に戻る、13キロと距離は長いが何度も歩き慣れたコースなのに緩やかな坂が厳しかった。

今回は桜丘カントリークラブ沿いの歩道の坂がとても辛く、明治天皇の記念館がある若葉台の交差点からから下り坂になってもゆっくり歩かざるを得なかった。経験で、後ろ向きで歩くと若干楽になるので、前向きと後ろ向きの歩きを繰り返して何とか自宅に戻った。

痛みは筋肉痛ではなく、昨春に経験した偽痛風後の早歩きとかジョギング時に感じる股関節辺りの痛みのように感じた。休んだりゆっくり歩くと痛みは消えたが倦怠感があった。倦怠感はずっと続いた。金曜日に息子が御岳山等の代案を返してきた時には、私はやる気を失っていた。

倦怠感が抜けないのは何故か考えてみると、このところの突然の暖かさで軽い熱中症になったのか、或いは老齢化が進み体が衰えてしまったのだと推測した。多分、その両方で体が付いていけなくなったのだろう。で、息子を始め家族の皆に登山に参加できないとメールを連絡した。

何時かはこんな日が来ると覚悟はしていた。もしかしたらもう百名山を孫と登る夢は消えてなくなったと思うと辛かった。「先が見えた」と思った瞬間、「待て、ちょっと早すぎる、まだ諦めることはない」という気持ちも湧いた。私次第だが、同時に結果は直ぐに分かるだろう。■
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思い出のOJシンプソン

2024-04-12 21:05:42 | 社会・経済
朝方スマホでメールをチェックすると、OJシンプソンが亡くなったと伝える米国メディアのニュース速報のメールが何本も入っていた。私が1995年に米国で働き始めた時に、彼が元妻とその友人を殺した疑いで出頭する当日に逃亡し、パトカーで追跡される様子がテレビ中継され全米で注目された。私はそれを見てぶったまげた、アメリカは何とおっかない国だと驚いた。

私が記憶に残っているのはその後逮捕され裁判で無罪判決が出た時の職場の反応だ。判決が出る日は職場の社員が仕事をしながらラジオを聴いていた。判決が出ると社員の反応が分れた。有色人種は大騒ぎして喜び、白人社員は反応せず静かに仕事を続けた。こんなにはっきりと反応が分かれるのかと驚いた。私も何らコメントせず黙って資料をチェックした。騒ぎは1日で治まった。

OJシンプソンは享年76歳だったそうで、私と同じ年齢だ。だが米国に渡った95年当時はずっと年上だと思った。彼がアメリカンフットボールのスーパースターだった時は私は何も知らず、引退後にハリウッドで人気スターになった時に彼の出演した映画を見て初めて知った。

こんな人種差別的な露骨な反応は米国に渡って初めて直接経験した。カリフォルニアでは黒人をよく見かけたが、北西部のワシントン州では黒人は少なく中国系や日系人を見かけた。シアトルのバドミントンクラブに入会して練習に参加した時、コートの後方から私は中国人かどうかひそひそ話が聞えて来た。チラッと後ろを見ると予想通り、見かけの好い普通の若い白人だった。

そういう私も黒人に気持ちを揺さぶられたことがある。地域のバドミントン大会に参加して試合を終えてシャワーを浴びに部屋に入った。日本の風呂と違って、そこは何本か柱が立っていてシャワーが何本かぶら下がっており、その周りに何人かが集まってシャワーを浴びる。私の横に巨大な体形の黒人が突然すり寄って来てシャワーを浴び出した時、私は驚き大声で叫びそうになった。

人種差別だとは思いたくないが、自分と違う人が突然近寄って来るとゾッとする。世論調査によると裁判の無罪判決にも拘らず、2016年の世論調査では殆どの米国人はシンプソンは有罪だと応えたそうだ。無罪判決後20年もたったのに、今でもシンプソンは有罪だと決めつける人が多いと聞くと嫌な気持ちになる。■
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東京郊外の生活2023-24(10)

2024-04-10 20:56:05 | 日記・エッセイ・コラム
今朝から花粉症対策の洗濯物の部屋干しから、ベランダに出て外干しに変わった。言い換えると、洗濯物の出し入れは外干しで私の担当になった。我が家は息子と家内が杉の花粉のアレルギーがあるが、4月初めで杉からヒノキに花粉が変わると症状が無くなる体質なのだ。

外干しに変える日は、ベランダの手摺や洗濯物干し竿を濡れ雑巾と乾いた雑巾で二度拭きする様に家内から指示されている。何故なら近所の庭の土地埃や花粉に黄砂などがベランダの周りに塵積もっているからだが、今年は幸運にも昨日の雨と強風で意外にも殆ど汚れがなかった。

久し振りに洗濯物を干してみると、何時もの通り家内と息子の洗濯物が圧倒的に多い。私は下着とYシャツだけ毎日着替えるだけ、ズボンはたまに洗濯するだけだ。家内は毎日洗濯しろと指摘されるが無視している。私の若い頃はYシャツの襟が黄色に滲んでいたが今は何の変化もない。

家内は外着と部屋着に加え寝巻を毎日着替え、場合により気温の変化で朝と昼に着替えることがある。加えて週2回着用する仕事着も必ず洗濯する。息子も在宅勤務と出勤のたびに着替え、加えて室内トレーニングやウォーキングすると汗かきの体質の為に上下一揃い着替える。

今朝、久し振りに外干しにベランダに出ると朝の強い太陽の陽ざしを受けとても気持ち良かった。洗濯物を背伸びして物干し竿に掛けると、背筋が伸びたように感じて運動不足を解消できたような気持ちになった。私は毎年健康診断を受ける度に背丈が縮んでいて気になっている。

午後3時頃に洗濯物を取り入れにベランダに出ると、衣類は凄く気持ち良く乾いてた。やはり部屋干しより外干しの方が全然いい。洗濯物を取り入れ寝室のタンスを開き冬物を収納しようとすると、奥の方から昨年買った冬物のズボンが二着出てきた。2‐3月まで着てた昔のズボンより暖かい裏起毛のジーンズとコールテンだった。折角買ったのに何というバカなことをしたのか。

それでも今頃になってコールテンのズボンを着て午後散歩に出て、その後スーパーに立ち寄って買い物をした。帰り道のズボンは暖かく気持ち良かった。だが、あと十日余りで帰郷し初夏を迎え冬着は不要になる。今年の冬はもっと暖かく過ごせたはずなのに、残念だ。■
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エモい報道は勘弁して

2024-04-08 18:14:56 | 社会・経済
先月29日の朝日新聞の西田亮介氏の提言「その「エモい記事」要りますか 苦悩する新聞への苦言と変化への提言」は、マスコミ報道の傾向を「エピソード主体のエモい記事」とか「お涙頂戴の日常描写ものの記事」だと厳しく指摘しており、私は的確で正しい評価だと思う。

テレビニュースを見ながらの我が家の夕食では、能登半島の被災者個人情報を詳しく伝え始めると「ドキュメンタリーニュース」だと言ってチャネルを切替るようになった。西田氏の「エモい記事」は我が家が指摘する「ドキュメンタリーニュース」をより的確に表現していると思う。

データや根拠を前面に出すことなく、なにかを明確に批判するのでも賛同するわけでもない、・・・「読む意味」が定まらない、記者目線のエピソード重視、ナラティブ重視の記事だと西田氏は指摘する。例えば「被災者Aさんが深刻な問題Xを被ったと詳細に伝える」のではなく、「全被災者のX%が深刻な問題Yを被った」と報じないと、問題の本質を伝えることは出来ないと思う。

実は私はこの記事を読むまで「エモい」の意味を知らなかった。ネット検索によれば、エモいとは英語の「エモーショナル」から生じるスラングだという。若い人が何とも表現しずらい気持ちになった時によく使う言葉だという。それならそういえば良いと私は思うのだが。

この記事に対して評論家の江川紹子氏が絶妙な言い回しだとコメントしていた。江川氏の評論を見て普段共感することはないが、朝日新聞の夕刊にこの手の「エモい記事」が多いとの指摘に私も全くその通りと思った。同時に新聞だけでなくテレビニュースにも同じ傾向があると。

江川氏はこんな傾向が続くなら夕刊をとるのはやめるかも知れませんと言い切った。だが、私はだいぶ前に朝日新聞の朝夕刊の購読をやめて、「ナラティブでエモい記事」より「データ重視」の報道を続ける日本経済新聞の購読のみに切り替えた。ただ、この西田氏の厳しい指摘は自社に都合が悪くても朝日新聞が自ら掲載したことを理解する必要がある。■
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