かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感2024(2)

2024-04-24 21:08:05 | 日記・エッセイ・コラム
いよいよ田舎暮らしが始まった。 一体何が始まったか、それは生まれ故郷の実家での生活全てを自分でやることだ。洗濯炊事、買い物、移動手段は自転車、近所・自治会・檀家との付き合い等々。その前に自分が何をやるか思い出さねば、この歳になると何でも殆ど忘れている。それが何か思い出すと、こんなことまで忘れているのかと、一瞬悲しくなってしまう。

一昨日松山から大洲まで長距離バスに乗り、集落の入口まで約2キロ歩いた。何処を見回しても地震の被害を受けた様子は見当たらなかった。そこから集落内の道を約300m歩き一番奥の実家まで誰にも出会わなかった。子供の遊ぶ声が聞えて来る自宅の周りに比べて寂しい。

実家の玄関のドアを開けると嫌な臭いが漂ってきた。カメムシの死臭だった。死骸は玄関の土間、台所の床、二階に続く階段の三か所に集中していた。箒でかき集め庭に捨てた。ゴミ箱に捨てたのでは部屋中に臭いが残るので家から遠ざけた所に捨てた。2階の廊下にも2匹死骸があったが、処分後は書斎や寝室に悪臭が残らなかったので助かった。

帰郷1日目の夕食は昨年保存していたインスタントスープと冷凍室の残り物のご飯に焼酎のお湯割りで済ませた。私は食べ物にこだわりがないので問題なかった。2日目の朝食と昼食も同じ様に済ませたが、小雨が止んだ午後に馴染みのスーパーに食料の買い出しに出掛けた。

スーパー横の全国チェーンのカレー屋が閉店していたのを見て驚き、悪い予感がした。スーパーに入ると通路を塞ぐばかりに並んでいた商品が減っていた。パン売り場辺りにあった置台が無くなり広場みたいな印象を与えた。顔見知りのレジのおネーさんは商品の少なさは元来火曜日は客が少ない為と説明、一方安さが売りのこの店でも商品の値上がりを認めて強調した。

商品をバッグに詰め自転車の荷台に積んで実家に戻る途中で堤防の坂がきつかった。こんなことは初めてのこと、又もや自分が老衰したことを痛感させられた。更に実家の前の坂がきつくて上れず、玄関まで自転車を押して汗だらけで戻った。これまた初めての経験でショックだった。

3日目の今日は何としても自転車を乗りこなそう、出来なければ田舎での一人暮らしは無理と思った。昼食を終えて天気予報を確認し、サイクリング用のシャツとタイツに着替えて出た。地元のシンボルである神南山を1時間40分かけて何とか周回した。厳しい坂の一つは回避し、もう一つの坂はローギアで何とか登り切った。オーケー、そんなに酷く衰えた訳ではないと思った。■
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