在宅介護のばあちゃん。週に、二回点滴をするようになって、二年になる。一昨年の二月初めのころだった。日に三度の食事をさせるので、眠っているのを、目覚めさせて、食べさせたたが、悪かったのかも。「それ食べろ、それ食べろ」と。内臓器は、どこも悪くない。小生はその頃は、仕事をしていたのて、ばあちゃんの、食事をとらせているのは、見たことがなかった。あるとき、無理強いをしているのを見て、やめさせた。食べ物を、口に入れると、舌で押し出してしまう。この動作が、ばあちゃんの頭に、こびりついてしまった。すぐにやめさせ、落ち着かせようと、眠らせた。それが、一昼夜半、眠ったまま。途中、体を動かすのを見て、声をかけてはいた。全然、反応がない。どうしたものかと。眠っている耳元で、「七つの子」を、「かぁらぁすうなぜなくのぉ――」と歌ってみた。すると、かすかに、うなずきはじめた。祈るような気持ちで、二回り歌った。「おなかすてたげぇ」と、聞くと、うなずいた。すぐに、ベットを立てた。口の中の刺激にと、栄養を考え、呑み込めるもの、アイスクリ-ムが、いいと。飲み込む舌の動きが、できない。口に含ませて、下あごをなでたり、頬のくぼみを押したり、こめかみを押したり、喉ぼとけをなでたり、カップ一つを、約一時間かけて、呑み込ませた。疲れた様子なので、眠らせた。数時間後、また同じように、アイスクリ-ムを、食べさせた。喉が渇き、呑み込みたいのだか、呑み込めない。かわいそうだった。緊急搬送も、考えたが、何としてでも、自分の力で、食べ物を飲みこむことが、できなくては、駄目になってしまう。後日、診察をした際、この考えは、最善だと。今は、ばあちゃんのぺ-ス、眠っている時は、そのままにしておき、目さめたら、食事をさせることに、している。点滴は、水分の補給のため。八月には、満で100歳になる。画像は、点滴をはじめたころ、ばあちゃんが「死ぬのがぁ」って、点滴の管を、何度も眺めあげながらのことだった。