前掲に続いて。今日のばあちゃんは、どうしょうもない状態。ヘルパ-さんも、苦労をしている。顔をだすと「ばぁかぁ。あっほぉ」。あげくのはてには、唾をふっかける。こんな状態になったら、ほっぽりおくのが一番。呑まず食わずなので、心配なのだが、どうしょうもない。明日は送り盆で、盆棚に精進料理を、供えられない、ぼやいている。「手のかかる、生き仏が居んだから、しゃんめぇ」と、言ってはみたが、やはり心配だ。気分をそらしながら、やっと、ポカリとヤクルトを飲ませた。いずれの日にか、盆供養をするのかと、じゃんがらを見ていた。「盆でば 米のめし おつけはなす汁 十六ささぎの よごしは どうだい」。夏も終わりになる。
在宅で介護をしているばあちゃんは、百歳になつた。ささやかだか内輪で、記念の食事会をした。ばあちゃんの実家から、甥ごさんを、代表して出席をしていただいた。県、市、協議会からの褒状は、祝宴の席で、代理で受け、されを、ばあちゃんの膝の上に置き、説明をすると、うなずいて、理解をしたようだ。今朝のヘルパ-さんには、ぐっすり眠っているところを起こされたので、案の定、「ばかぁ、あっほぉ」が始まり、利き手で、暴力がはじまった。またまた、迷惑をかけた。百歳の祝がおわり、いつ、この世からの別れがあるか。その時は、「じゃんがら念仏踊り」で、供養をする。
前掲の続き。大樹林には、「じゃんがら」は、長崎県平戸島で、盆に行われる芸能。花傘をつけた青年たちが、腰の太鼓を打ち鉦、笛ではやして、家々を回る。豊年を祈る踊りという、とある。「じゃんがら念仏」は、福島県いわき市を中心に、盆に行われる芸能。鉦と太鼓の踊り、念佛歌による手踊りなどがある」と、記載されている。そういえば、だいぶ以前には、いわきでも、花笠踊りが見られた。
明日で、お盆が終わる。昨日、すぐ近くから、供養する家へ行く、鐘、太鼓のリズムが聞こえた。「あれぇ、すぐちかくだぁ」と、行ってみた。聞くと、「母親だ」と、言う。介護をしていると、聞いてはいた。内輪で、葬儀をしたという。「じゃんがら」が終わって、着替えをして、線香をたむけてきた。「じゃんがら」は、当地方の夏の風物詩。でも、街の中では、人の居住の変化で、見られるのは、少ない。画像の「じゃんがら念仏踊り」の、太鼓のセンタ-を、若い女性が、務めていた。周りで、打ちならす鐘を受け持つ十数人の輪にも、女性が数人いた。お盆前からの練習、十三日から送り盆まで、それも夜遅くまで、供養をする家をまわるので、大変だろう。