笑い顔があったなぁで、昨年の三月に載せたもの。八月になると、104歳になる。顔は心の表れとか。最近は、機嫌のいい顔をしている日が多い。戦中戦後の、貧困も経験している。着物一枚と物々交換で、食べ物を手に入れたり、着物を売って、食べ物を手に入れたりと、苦労をしたという。長生きすればするほど、諸々の費用がかかる。今のばあちゃんに、やってやれることは、体に栄養をと、食べさせることと、心得ている。介護している娘は、何かと、愚痴ることもある。愚痴れば愚痴るほど、いやになるから、しょうがないなあと、あきらめろと、言いきかせている。一度あった危機的状況を、乗り越え、「娘のこと心配で、死にきれなかったんだっぺぇ」と。この顔は、ばあちゃんの人生最後の、表情かもしれない。この顔で、今生の別れをさせたいと、考えている。