八十路徒然なるままに

すざまじきものにして見る人もなき月の寒けく澄める、廿日のあまりの空こそ、心ぼそきものなれ。徒然草より

夏雲奇峰

2024年08月04日 14時51分45秒 | Weblog

表題の、「夏雲奇峰」ー夏の青空に現れる入道雲のめずらしい峰のことー。暑い最中には、空を恨めしくも思う。画像は、七月の気温グラフ。暑かったなぁとみている。このまま暑さを引きずっているようだ。このグラフは、「塵飯塗羹」―じんぱんとこう―現実には何の用もなさないものーだなあとながめている。仕事をしていた時は、一年先の寒暖の訪れを知るために、数値を入れる表を作っていた。旧暦の日付けを入れ、旧暦での半旬と旬の気温を割りだしていた。今もその表に日々の数値を入れている。それをグラフにした。「塵飯」は、子供のままごとの遊びのちりの飯のことで、「塗羹」は、泥で作った吸い物の意と、辞典で読んだ。グラフを載せているが、まさしくだなぁです。突然ですが、「鴨志田義康著の昔ばなしからです。龍の化身の若者が、村人の娘さんを嫁にした。娘さんは、やがて身ごもりしたが、苦しみもだえてしまった。龍の化身の若者は、閼伽井嶽薬師様に、毎晩お参りをしたという。やがて娘さんは玉のような子が授かったとか。龍の化身の若者は、お礼に海から夏井川に沿って灯明を灯してのぼり、杉の木に龍燈を灯したとか。そこで、やすらかに子供が生まれるとかけて、読み上げられた数字を、頭のなかで計算することととく。そのこころは」。「整いました。どちらもーあんざん―安産ー暗算ーです。閼伽井嶽薬師は、安産の祈願とお礼で、参詣する人が多い。伝説の龍燈杉は市指定の天然記念物になっている。龍灯は、明治37年頃まで、見られたとある。

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