おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
「愛のタスクに関するアドラーの言葉」の7回目。
今回は、思春期の子どもとの付きあい方を紹介します。
・思春期にはどの子どもも試験と直面していると感じているということである。もはや自分が子どもではないことを証明しなければならない、と感じるのである。・・・・・これは実に思春期の最も重要な兆候である。これに対抗する方法は、若者に、もはや子どもではないことを大人に確信させなくてもいい、と説明することである。証明は必要ないのだ。このことを話せば、行きすぎた行動や態度を避けることができる。
『子どもの教育』
・思春期には多くの危険があるが、それが人の性格を変えうるというのは本当ではない。思春期は、成長する子どもに、新しい状況と新しい試験を突きつける。
『人生の意味の心理学 下』
子どもが思春期に入ると、今までと違った行動をすることで親を困らせたり、「この子は性格が変わってしまったのではないか?」と思われることに対してのアドラーの見解です。
2つの言葉をミックスしてのポイントは、次の3つのようです。
1.子どもは親に対して自分が子どもではないことを証明しなければならない、と感じさせるために暴発的な行動をすることがある。
2.子どもは思春期に入って性格が変わる訳ではない。思春期は成長する子どもに、新しい状況と新しい試験を突きつけているのだ。
3.親の対応は子どもに対して、もはや子どもではないことを大人に確信させなくてもいい、と説明することである。
思春期の子どもとのつき合い方については、今までに下記でまとめて書いていますので、お読みください。
2012年5月16日付けブログ 思春期の子どもとのつき合い方(1)
2012年5月25日付けブログ 思春期の子どもとのつき合い方(2)
2012年6月10日付けブログ 思春期の子どもとのつき合い方(3)
2012年6月12日付けブログ 思春期の子どもとのつき合い方(4)
◆ライフタスクに関連したアドラーの言葉は、1月15日発刊の『つながる勇気 (アドラー心理学がよくわかる動物たちのフォトブック)』(マキノ出版)で動物の写真を背景にふんだんに紹介されます。
<お目休めコーナー> 1月の花(10)
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