おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
1.一昨日(10月5日)、昨日(10月6日)は、第74期 アドラー・カウンセラー養成講座 の7日目と8日目(最終日)を行っていました。
7日目のメインは、山口麻美さん(公認心理師、臨床心理士)をお招きして精神医学の講義。
講義が終わってからは、ふぐ料理 玄品 神楽坂 で9人で懇談。
ふぐ料理をたっぷり味わいました。
ある方からは「ヒューマン・ギルドでは、こんなに上品なお店も使うのですか」と喜ばれました。
金井津美さん はじめ半分以上の方がフグのひれ酒をお楽しみでした。
昨日の朝は、恒例の修了試験。
全体的にかなりの好成績で試験を終えました。
(4日目の9月8日撮影の写真。再受講者を含む)
第74期 アドラー・カウンセラー養成講座 は、全日程を終了したのです。
次回は、次の日程で開催します。
2020年2月8.9.22.23日.3月7.8.21.22日.(土・日8日間)
土曜13:30~19:00 日曜10:00~17:30
2.『MIND SET マインドセット ー 「やればできる!」の研究』(キャロル・S・ドゥエック著、今西康子訳、草思社、1,700円+税)からは、勇気づけについても重要な学びを得ていて、今回が3回目になります。
より理解を深めたい方は、一昨日、昨日のブログをお読みください。
著者は「ほめる」という言葉を使っていますが、勇気づけについての重要なヒントがあります。
「よくできたわね。頭がいいのね」と勇気づけのつもりで言うと、「有能というレッテル」を子どもに貼るだけでなく、結果重視の考え方で子どもを評価したことになります。
そして、「有能というレッテル」に叶っているうちはいいのですが、有能という自己イメージが損なわれることがあると自分の価値を下げ、不適切な行動に走ることになるようです。
さらに、厳密に分類すると、「よくできたわね。頭がいいのね」という表現は、「ほめる」と「勇気づける」で対比すると「ほめる」に該当します。
子どもにタテ関係で接しているのも明らかです。
一方で、「よくできたわね。頑張ったのね」と言うと、前半部分は「ほめる」色彩が出ていますが、「頑張ったのね」の表現は、問題を解く努力というプロセスに焦点を当てたことになり、勇気づけにつながります。
子どもは、さらに努力を続けようとします。
なお、「ほめる」と「勇気づける」の違いは、『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房、1,800円)でどの本よりも詳しく書いています。
ご参照ください。
◆「努力」に関して私は、『努力不要論』(中野信子著、フォレスト出版)をもとに3回ブログに記事を書いています。 とても参考になりますよ。
2017年11月14日付けブログ 『努力不要論』から連想すること(1):戦略的発想法について
2017年11月15日付けブログ 『努力不要論』から連想すること(2):目的を叶えられる人とは?
2017年11月16日付けブログ 『努力不要論』から連想すること(3):戦略的受験術・資格取得術
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