私の好きな「秋篠寺・伎芸天」と「室生寺・釈迦如来坐像」
何となく勉強してみようかと購入した雑誌なのですが・・・
もし、私に、あなたの宗教は?と問われれば、仏教ですと答えるだろうが、所謂、信仰心というより、生活習慣が仏教的だという事になろう。
先日、友人に誘われて、地元函南にある「かんなみ仏の里美術館」に出向いた。
鎌倉時代、「慶派」の仏師である実慶の「阿弥陀三尊像(重文)」がメインだが、「薬師如来坐像」「十二神将立像」などが展示されている。
私自身は、特に仏像に関し勉強もしていないので、全く、分からないと言った方が正しいが、仏像の醸し出す雰囲気には癒されることが多い。
鎌倉でも、京都でも、奈良であっても、仏像を観て歩く事が多いが、要するに、基本的には彫刻として見ているように思う。
やっぱり、最初は顔から入るから、第一印象は「良い顔してるよね」である。
ある日の事、奈良・秋篠寺で、衝撃を受けた事がある。
この事は、もう、話したことが有るかも知れないが、ともかく、両の頬を、パンパンとたたかれたような、心臓に、ぐさっと刃物がささったような・・・。
小学生低学年くらいの女の子を連れた老婦人が、私が「良い顔だ」と見とれていた「伎芸天像」を女の子に示しながら、「ほら、見てごらん。良いお顔をなさっていらっしゃる」と教えているのだ。
それ以来、「良い顔だ」と思っても、「良いお顔ね」と言えるくらいの進歩はしたつもりだ。
「かんなみ仏の里美術館」には、「良いお顔」された仏像があった。
まだまだ、仏像を観る私は、「仏」より「像」に近い感覚だが、慶派の「切れの良いお顔」は魅力的なものがある。
是非、訪ねてみてください・・・何事も、「百聞は一見にしかず」ですから。
「かんなみ仏の里美術館」パンフより