[NTさんからの投稿]
仕事が休みの日は、あちこち出かけるのが好きである。
バイク、車、電車と、行き先・目的に合わせて移動手段を選ぶ。
いつものように、骨董市の案内ハガキが届いた。
さっそく、心ときめかせながら出かけた。
この年で、そうそう、心がときめくことなどありはしない。
他にときめく時は、丹精こめて作り上げたラジコン機の初飛行の時。
そうそう、まだあった・・・バイクでツーリングに出かけよう思った時、行き先が決まらず悩む時もときめいている(これを、我が地方では「ごしょうよし」と言う)。
今回は、三島駅で、東京行きの電車を待った。
電車到着まで、まだ五分くらい前、なにげにキオスクの品を見ていたら、文庫本が目に付いた。
横浜まで、ボーッとただ座っているのも辛いし、本でも読みながら行けば時間を長く感じないだろう。
ある一冊の本が目を引いた。
タイトル「今日、ホームレスになった」。
「本書に書かれていることは他人事ではない」とか「なあ、あんた・・・自分は関係ないって顔してるけど、半年前まで、俺もあんたと同じだったんだよ」等と、強烈な見出しが書かれている。
さっそく購入、読んでみると興味津々ものである。
作者は「ホームレスを現代社会の歪と捉えるならば、残念ながら、現在の社会は彼らを輩出してしまうなんらかの欠陥があるのではないか」と言っている。
私も、そのとおりだと思う。
数年前までは、ごく普通の生活を送っていた人たちが、倒産・リストラや商売の失敗が原因で、経済力を失い社会的信用も失って、短期間のうちに、ホームレスへと転落してしまうのだ。
そして、恐ろしいことに、いったん路上生活に転落すると、一般社会への復帰は極めて困難だということだ。
生活保護を求めても、病気やケガで働けないわけではないから「仕事を見つけてください」と言われて門前払いされると言う。
一大決心をしてやりなおそうとしても、住民票のない者を雇う会社などあるはずもなく、親戚、友人、知人を頼っても、誰もが自分のことで精一杯。
誰も助けてくれないのだ。
前から、ホームレスの人を少しでも援助したいという気持ちはあった。
自立援助の雑誌を買った時、お釣りを差し上げたりと、ささやかな行為であるが・・・。
夢中で、本を読んでいるうちに、電車は横浜駅に着いた。
骨董市は相変わらずの盛況である。
開場前に、既に300人位並んでいる。
5分もしないうちに、自分の後には100メートルほどの行列ができた。
自分は「幸せだ」と、思っている。
※ 以前にも、NTさんの思いは聞いた事ありましたよね。ホームレスでいる事に、以外、解放感を感じている人もあるように、一度、世間の縛り(常識と言ってもいいかも)から離れてしまうと、元に戻るのには、大変な努力が必要です。それに耐えうるような気力がある人には、是非とも、援助ではなく、微力であっても、協力して行きたいですね。時々、雑誌を購入します・・・伊豆の花
仕事が休みの日は、あちこち出かけるのが好きである。
バイク、車、電車と、行き先・目的に合わせて移動手段を選ぶ。
いつものように、骨董市の案内ハガキが届いた。
さっそく、心ときめかせながら出かけた。
この年で、そうそう、心がときめくことなどありはしない。
他にときめく時は、丹精こめて作り上げたラジコン機の初飛行の時。
そうそう、まだあった・・・バイクでツーリングに出かけよう思った時、行き先が決まらず悩む時もときめいている(これを、我が地方では「ごしょうよし」と言う)。
キオスクで衝動的に買った本。電車内で読み耽り、知らないうちに横浜駅に到着した
今回は、三島駅で、東京行きの電車を待った。
電車到着まで、まだ五分くらい前、なにげにキオスクの品を見ていたら、文庫本が目に付いた。
横浜まで、ボーッとただ座っているのも辛いし、本でも読みながら行けば時間を長く感じないだろう。
ある一冊の本が目を引いた。
タイトル「今日、ホームレスになった」。
「本書に書かれていることは他人事ではない」とか「なあ、あんた・・・自分は関係ないって顔してるけど、半年前まで、俺もあんたと同じだったんだよ」等と、強烈な見出しが書かれている。
さっそく購入、読んでみると興味津々ものである。
作者は「ホームレスを現代社会の歪と捉えるならば、残念ながら、現在の社会は彼らを輩出してしまうなんらかの欠陥があるのではないか」と言っている。
私も、そのとおりだと思う。
数年前までは、ごく普通の生活を送っていた人たちが、倒産・リストラや商売の失敗が原因で、経済力を失い社会的信用も失って、短期間のうちに、ホームレスへと転落してしまうのだ。
そして、恐ろしいことに、いったん路上生活に転落すると、一般社会への復帰は極めて困難だということだ。
生活保護を求めても、病気やケガで働けないわけではないから「仕事を見つけてください」と言われて門前払いされると言う。
一大決心をしてやりなおそうとしても、住民票のない者を雇う会社などあるはずもなく、親戚、友人、知人を頼っても、誰もが自分のことで精一杯。
誰も助けてくれないのだ。
前から、ホームレスの人を少しでも援助したいという気持ちはあった。
自立援助の雑誌を買った時、お釣りを差し上げたりと、ささやかな行為であるが・・・。
夢中で、本を読んでいるうちに、電車は横浜駅に着いた。
骨董市で見つけた「趣味のラジオ」、 昭和34~36年製造と推測される。
50年前のラジオだが、割れ、欠け、キズ、欠品はなく、しかも「完動品」。
私にとっては「感動品」だ。納得できる値段で買えたので、得をした気分。
骨董市は相変わらずの盛況である。
開場前に、既に300人位並んでいる。
5分もしないうちに、自分の後には100メートルほどの行列ができた。
自分は「幸せだ」と、思っている。
※ 以前にも、NTさんの思いは聞いた事ありましたよね。ホームレスでいる事に、以外、解放感を感じている人もあるように、一度、世間の縛り(常識と言ってもいいかも)から離れてしまうと、元に戻るのには、大変な努力が必要です。それに耐えうるような気力がある人には、是非とも、援助ではなく、微力であっても、協力して行きたいですね。時々、雑誌を購入します・・・伊豆の花