IZUNOHANA’s blog

     後期高齢驀進中者の戯言

先輩友人が「運転免許証返納」する

2023-10-10 16:44:35 | この頃思う事

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屋敷内には、2カ所に「ムラサキシキブ」を植えてあったが、ちょい日陰に植えたあった木は、かなり大きく成長し見栄えも良くなっていたけれど、いつの間にか、枯れてしまったようだ。
残された一方の木は、日中の日差しが、結構当たる場所に植えてある為か、紫色の実を付ける頃になっても、わさわさと葉の勢いが良すぎて、どうも「ムラサキシキブ」に秋を感じる・・・という風情には程遠く、ま、何と言っても、原因の一番は「手入れ怠っている私自身」ということなんだろうと思っている。

 

 


 

 

17年前に、東京から故郷にUタ―ンすることを決めた時、一番に切なかったことは「都会から離れる」という事実だった。
若い頃から、自分の生まれた土地が嫌いで、なんとしてもここを離れたいという思いだけで、後先考えもせず、若しかしたら都会への転勤の機会があるやもしれずとまず近隣の街にある全国的(海外にもあった)に支店のある企業に就職したが、この希望はものの見事に外れ(当時、女子職員の転勤は無かった)、ただただマンネリと日を過ごすのみだった。
それでも、せめて街に住もうと転職と引越、それから県外へ転職と引越、さらに東京へと転職と引越と繰り返し、念願だった都会の暮らしを、精神的には何の不足もなく(金銭的は厳しかったけれど)十分に満喫したのだった。
実家の事情と言う事もあっての帰郷ではあるが、その快適な都会暮らしを止めてしまう事に未練たらたらであったのは間違いのない事実。
我が故郷の平和と言えば平和であり、穏やかな町であったけれど、自分勝手な感想ながら、実に変化の無い、刺激の無い日常が繰り返されているだけだったのだ・・・もう、退屈と言うしかない状況の中で、私はストレスにまみれていたと思う。

そんな時、退屈しのぎと通い始めた「市民生涯学習」で知り合ったのは、私より5歳年上の先輩友人だった(今思えば失礼な話だが、その時は年齢不詳だったので、私は同年齢のように接していた)。
先輩友人は、当時も専業主婦だったが、大人しく控えめな性格だけれど、車の免許も持っていて(田舎住まいには必需?私にとっては申し分ない)外出も億劫がらない人だったので、私が気楽に声をかけると、二つ返事でどこへでも同行してくれた。
ランチやお茶、時折はしゃれたレストランでの食事、コンサートに美術館、更には、東京への買い物等々、よく連れだって出かけ、いつの間にか15年も経過していたのである。
私にとっては、神様のような存在だ(救われたという意味で)・・・もう退屈で退屈で、半分死んだような生活から抜け出す機会を貰えたことに感謝しかない。
そんな風に、珈琲タイムや食事などを繰り返していくうちに、私も、気分転換できて田舎暮らしになじんでいったと思う。


その先輩友人は、この秋、「運転免許証返納」を決意したと言う。
これから車を運転しなくなっても、人生は続く、その人生を楽しむ為、前向きな行動を起すことに私は協力を惜しまない積りだし、自分自身が楽しむことは好きだから何時でも声をかけてほしいと伝えた。
多分、今までのように速攻という訳には行かないだろう、時間も手間も必要かも知れないが、じっくり思い出作りを続けようと話した。


その締め括りというか新たなスタート祝いというか、明日、先輩友人を「今までありがとうの晩餐会」に招待した、久しぶりの「中華でディナー」・・・私および先輩友人共々、これからも良い人生を送れますことを・・・





 

コメント (2)
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