見もの・読みもの日記

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大津祭2011・本祭

2011-10-11 22:04:21 | 行ったもの(美術館・見仏)
大津祭・本祭の朝。8時過ぎに街に出ると、昨夜、曳山が据え付けられていた地点は、もうカラになっている。早い。慌てて、地図を見て、曳山が巡行をスタートするという天孫神社に急ぐ。

途中、宵宮では暗くてよく見えなかったが、京町通りや中町通りの民家が、家紋入りの大きな幕で飾られているのを楽しむ。四つ目菱が多いな~と思ったが、六角氏の「隅立て四つ目」だったのかもしれない。

既に半数以上の曳山が集合し、残りも続々と集まりつつあるスタート地点に到着。大津祭を主催(?)する天孫神社って、どんな大きな神社かと思ったら、並んだ曳山の陰に隠れてしまうほどの小さな神社であることに驚く。



9時過ぎ、先頭の西行桜狸山で、お囃子が始まり、所望(からくり披露)が行われる。小さな西行さんが桜の枝先まで、つつつ…と渡っていき、くるりと回って、膝を屈伸し、舞を舞って、また戻ってくる。お囃子だけが合図で、アナウンスも何もないので、気づかない観客も多い。鯉の滝登りやら、恵比寿さんの鯛釣りやら、芸が細かすぎて伝わらない(?)ようなからくりが、次々に披露される。



9時半過ぎ、先頭の狸山が出発。秋晴れの青空の下、日和見狸が気持ちよさそう。宵宮では、バサラな出立ちだった囃し手衆も、本祭は黒紋付(山によっては青紋付)に揃いの手拭いで、かしこまっている。

出発すると、いきなり急角度に曲がって、細い路地に入っていく。曲がるときは、曳き手がわらわらと駆け寄り、山を肩にかつぎあげて、一気に90度旋回する。すげー。曳き手の皆さんは揃いの法被。狸山は「狸」、湯立山は「湯」、孔明山は「孔」という具合に、漢字一字を背負ったものが多い。殺生石山は「狐」だった。



龍門滝山の見送り幕「トロイアの陥落図」。左下の○印のところに「重要文化財」と貼り紙してあったので、どうやらこれはホンモノらしい。月宮殿山は複製品を使用。



ほどよく雅やかで、ほどよく鄙びた感じのするお祭りだった。ますます滋賀が好きになってしまった。また来たい!


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