先週は木・金と鳥取出張だった。私費で後泊をつけて、土曜は現地の知人に鳥取砂丘を案内してもらった。鳥取砂丘は、たぶん20年以上前に、やはり仕事で鳥取に来たついでに観光したことがある。
この日は山陰の12月とは思えない青空だった。馬の背と呼ばれる大砂丘の尾根(標高47メートルとも)の下は黒っぽい湿地で、小さな池がある(同行者の話では、季節によって池の大きさが変わる、とのこと)。この風景、むかし訪ねた敦煌の月牙泉を思い出した。
へろへろになりながら大砂丘に登ると、紺碧の日本海が広がる。これは鳥取ならではの風景。馬の背の上は、かなり風が強かった。
砂丘の周囲は、むかしながらのお土産屋さんが廃業するのと入れ替わりに、おしゃれな施設ができつつあった。2022年にオープンしたタカハマカフェは隈研吾氏の設計。展望テラスでコーヒーをいただいた。
知人と別れてから、駅前をぶらぶらしていて見つけた、味わいのあるビル。ヲサカ文具店は昭和21年創業の老舗で、メイドイン鳥取のオリジナル文具を開発したり、ジューススタンドも経営している。
その隣りにあったのが、鳥取たくみ工芸店。鳥取が民藝運動ゆかりの土地であることは、隈研吾設計事務所のタカハマカフェについての説明にも言及があって、ぼんやり記憶がうずいていたのだが、あとで調べたら、そうだ、国立近代美術館の『民藝の100年』展でも紹介されていたお店だった。「民藝」らしい陶器や織物、染物が手頃な値段で並ぶ中、来年の干支、龍(たぶん)の木彫りの置物が気になったが…その前に丸由百貨店の地下で、白バラ牛乳のシュトーレンを自分のお土産に買っていたのでガマンした。
食べたものは全部美味しかった。冬の味覚・カニだけでなく、らっきょうとか長芋とか牛骨ラーメンとか。居酒屋に置いてあった、山崎醸造のとろっとした醤油が美味しかったので、どこかで何とか手に入れたいと思っている。
駅前の「すなば珈琲」ではモーニングをいただいた。
次回は遺跡や博物館巡りを中心に計画を立てて、来てみたい。