連休初日、日本民藝館のグッズ売り場で、椅子を見つけた。産地と価格を示す「中国 張家界¥8,000」という札が付いている。幼稚園で座っていたような小さな椅子だが、しっかりした背もたれがついている。おそるおそる座ってみると、なんとか私のお尻でもおさまる。
眺めていると、だんだん欲しくなってきた。持ってみると、非常に軽い。これなら、家まで徒歩30分、抱えて帰ることに支障はない。ここが中国なら、値段交渉で7掛けまではねばるところだが、そうもいくまい。
意を決して「あのう、そこにある椅子がほしいんですが」と申し出る。店員さんの話では、中国湖南省の張家界で、トウチャ(土家)族が作っている椅子だそうだ。「子供の椅子のようですが、大人が座るものです」と言う。
腰かけ板の前面と、背もたれの横木に、かすかにデコボコした切れ込みがあるのは、細工の失敗ではなくて、幸福の象徴であるコウモリの形を表現しているのだそうだ。
張家界は、水墨画さながら、奇岩の林立する景勝地で、”仙境”と呼ばれているらしい。そうか、仙境から来た椅子か。ベランダに出しておくと、仙人が下りてくるかも知れないな。
眺めていると、だんだん欲しくなってきた。持ってみると、非常に軽い。これなら、家まで徒歩30分、抱えて帰ることに支障はない。ここが中国なら、値段交渉で7掛けまではねばるところだが、そうもいくまい。
意を決して「あのう、そこにある椅子がほしいんですが」と申し出る。店員さんの話では、中国湖南省の張家界で、トウチャ(土家)族が作っている椅子だそうだ。「子供の椅子のようですが、大人が座るものです」と言う。
腰かけ板の前面と、背もたれの横木に、かすかにデコボコした切れ込みがあるのは、細工の失敗ではなくて、幸福の象徴であるコウモリの形を表現しているのだそうだ。
張家界は、水墨画さながら、奇岩の林立する景勝地で、”仙境”と呼ばれているらしい。そうか、仙境から来た椅子か。ベランダに出しておくと、仙人が下りてくるかも知れないな。