長野県下伊那郡阿智村と平谷村にまたがる木曽山脈(中央アルプス)最南端にある標高1907mの山で、矢作川水系及び天竜川水系和知野川の支流、大川入川の源流となる山に行って来ました。
以前はあまり知られていない山であったようですが、地元自治体により笹薮刈りなど登山道の整備が行われ、特に東海地方からの登山者が増加している人気の山となりました。 山名は『おおかわいりやま』と読みます。
中央高速の飯田山本ICを7時45分に降り、国道153号線を南に進み、リゾート開発が行われ、治部坂高原スキー場、治部坂観光センター、温泉施設、大駐車場のある麓の「治部坂」に8時15分到着。
風も無く、青空に感激。 途中のサービスエリアにて登山準備は済ませていたので、8時25分に出発。
国道153号線を渡り、黄葉した細いカラマツの葉を踏みながら舗装道を行くと、間もなく大川入山登山道の標示板が目に入る、8時37分通過。
樹林帯の中の緩やかな登山道を進むと、沢に架かる橋(8時45分通過)を渡り、
九十九折りの急登に取付く、木陰であり日陰はヒンヤリとした空気が張り詰めていたが、汗かきの私は体が火照りだし、直ぐにティーシャツ1枚になった。 モミの大木が見える辺りから根の張り出したキツイ登りとなるが、道端に群生するイワウチワが急登の苦労を和ませてくれた。
横岳の手前に一か所切れ落ちた崩落地の通過があるが、ロープが備えられ木の枝も沢山あるので慎重に登れば問題は無い。 この辺りの樹間から、今日の目的である『大川入山』の堂々とした山容を見ることができた。
感動しながら一登りすると尾根上にある小ピーク「横岳」(標高1574m)にたどり着く。9時43分到着。 7分休憩。 三等三角点石柱とベンチがあるが、針葉樹林の中であり展望はない。
横岳付近から大川入山までは阿智村(旧浪合村:きゅうなみあいむら)と平谷村との境界の尾根に沿ったルートの緩やかな稜線歩きとなる。 ほどなく進むと展望が開ける1616mピークに到着。10時03分。5分休憩。
ここから小さなアップダウンを繰り返しながら本峰を目指す。 空が綺麗な最高の天気であり、気分はハイキング。
紅葉には遅かったが、まだまだ綺麗な色で迎えてくれる木々があり、花ありで嬉しかった。 ツルリンドウ
目の前に本峰が迫り、登り出したので山頂まであと少しかなと思いきや、再び下り予想に反しガッカリした。
下り切った所が「舞鶴のコル」であった。通過11時05分。 この辺りの道端には「マイヅルソウ」が群生しており、そう呼ばれている様である。 この時期は赤い実が見られた。
「舞鶴のコル」から山頂まで最後の登り返しが始まり、10分ほど登った所に「山頂まで、あと1Km」 の標示板を発見、
11時20分には樹林帯を抜け素晴らしい展望が開け、
綺麗な笹原の斜面に紅葉したカラマツのコラボに感動した。
最高の天気と最高の景色に見とれ、なかなか歩が進まなかった。 爽やかな風が気持ち良い。
笹原のジグザグ登山道が終わり、古木で見えなかったが通過したら、その先が大川入山の山頂であった。到着11時52分。
二等三角点の山頂からは南側に愛知県の最高峰「茶臼山」、北北西には日本百名山の1つ「恵那山」が見られ、360度の山並みを見飽きる事はなかった。
後ろ髪を引かれる思いであったが、12時半に下山を開始した。
下山路は往路を戻ったが、登りと下りでは違った景色や紅葉を楽しむことができた。
皆さんも沢山の感動が得られたようで遠くの山に来た甲斐がありました。全員無事登山口に下山15時20分。 お疲れ様でした。