素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲ 表参道より宿坊「敬慎院」へ ▲

2016年03月22日 | 古寺巡礼

以前に山仲間の方より、「七面山の敬慎院遥拝場からの富士山は素晴らしい」と聞いてはいましたが、中々行く機会がなく、今年の春分の日を迎えたお彼岸にやっと登拝することができました。                                   国道52号線の上沢交差点より地方道37号線を早川沿いに進み、角瀬地区から赤沢宿を経由し一番奥の羽衣地区まで入りました。

ここが法華経信仰の聖地七面山への表参道入口になります。                       当グループも女性の方が多いので、登山口近くにある白糸の滝で女人禁制を解くために7日間身を清めた、徳川家康の側室であるお萬の方を詣でました。

                                                      法華経の熱心な信徒で、法華経の女人成仏(古来より地位が低く見られてきた女性も仏になれると説いた教え)が説かれる法華経を守護する七面山への登詣を強く願い、女性として初めて登頂を果たされました。

羽衣登山口出発、10時20分。

七面山への登詣は、険しい山坂を越えて行くもので大変な苦行を伴いますが、その道程が修行の道であり、祈りの道です。                                麓から山頂に行くには、表参道と裏参道のいずれかを利用しなければ登って行くことはできないようです。

道中では本格的な信者の方々と沢山 出会いました。

13丁目の肝心坊着、11時25分。

                                               昼食とし30分の休憩。

17丁目通過、12時02分。

23丁目 中適坊着、12時25分。 5分休憩。

                                                休憩所は大きく、信仰の山であることが実感できます。                        千社札の多いのに驚いた中、力士名や芸能人の方の名前も見られました。

31丁目通過、13時13分。

36丁目 晴雲坊着、13時30分。 15分休憩。

                                                   周りは雪でしんしんと冷え込んだ中、優しい顔をした愚痴聞き地蔵様が待っていて下さいました。

39丁目通過、13時55分。 この丁目石は江戸時代のものだそうです。

46丁目の和光門通過、14時30分。

                                               ここから石燈籠の並んだ急坂の参道を登り、富士山の遥拝場広場に出た。

 

49丁目 随身門着、14時40分。 富士山は見えず、

                                                  随身門を通り急階段の下に見える七面山本社に向かった。

50丁目 敬慎院に到着、14時50分。 

                                                      沢山の僧侶さんがお出迎えして下さり、非常に恐縮しました。

                                               直ぐに部屋に案内され、綺麗な部屋で大きなストーブがたかれ、皆さんでストーブを囲み暖を取りました。

17時半頃から、青空が見え出し明日の御来光が拝めそうで嬉しかった。          体もだいぶ温まり、防寒対策を万全にして夕陽の富士を見に、急な階段を登り遥拝場に立った。

赤富士を想像していたが、ピンクで終わってしまった。

                                                   日によっては見られない人も居るのだから、そんな贅沢は言えない。

 

 

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▲ 山岳信仰の七面山 ▲

2016年03月22日 | 古寺巡礼

昨日は七面山の麓、羽衣地区から表参道を登詣し、一夜を宿坊「敬慎院」にお世話になりました。

                                               その敬慎院には名物というのか 院らしいというのか とても長い敷布団があり、宿泊者はその布団に並んで寝ます。                              宿坊の方が5時半に片付けにくると、長い布団をロール状に丸めて収納するのです。   多くの参詣者を待たせることなく、休んで頂くための工夫から生まれた布団とのことであります。                                          長い布団が敷かれた大広間なので修学旅行を思い出し、枕投げをやりたい気分でしたが信仰の山であり、宿坊というところでもあり、控えました。

布団には湯たんぽが用意されていましたが、山上の宿であり持参した衣類は全て着用したが寒かった。

宿坊では1日の予定が時間ごとに表示され、6時半より朝のお勤めがあり本堂に御参集下さいとありましたが、僧侶さんのご配慮により「お彼岸の御来光であり、そちらを優先して頂いて結構です。」とのお言葉を頂き、5時55分随身門への石段を登り御来光遥拝場へ向かいました。

七面山本社は東向きに富士山に向かって建てられており、七面造りといわれる独特の様式で、周囲を圧するような堂々とした建物であります。

春分の日を迎え、長く続いた冬もようやく力を弱め動きやすくなりました。    摩尼珠の峰「七面山」でも日増しに早くなる御来光の時間に春の訪れを感じ、年間でも特別な信仰の日となっております。

お彼岸の中日の御来光は、千葉一ノ宮「玉前神社」より出でて、霊峰富士山頂より随身門を通り本殿までに至ります。                                     そのお姿は「ダイヤモンド富士」とも呼ばれ、琵琶湖さらには出雲大社を照らしながら通り、遍くその御威光を届けて下さるのです。

このように特別な場所(聖地)が一直線に並ぶ現象はレイラインと呼ばれ、貴重なパワースポットとして崇められています。

私たちは混雑を避け22日の参拝であり、2日の違いで富士山頂からの御来光は微妙に左側寄りとなっていました。                                   たった2日で山頂から大分ズレてしまうのに驚きました。 

                                                 でも中日は曇天で御来光は拝めなかったようで、それを思えば最高な御来光が拝めました。

中日が好天であれば、僧侶の方々も普段より お勤めを早く済ませ、御信徒や登拝者と共に遥拝場に立ち、大勢の皆様方と共に唱題修行をするとのことです。

春分の日と秋分の日には富士山頂から太陽が昇る。                      その御来光が随身門を通り本殿内の御本尊様の お顔に届く。                      天文学や測量技術の無かった時代に作られたことに驚くばかりです。   

 

 

 

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▲七面山から裏参道を下る▲

2016年03月22日 | 日本二百名山

6時、御来光を拝み、本堂へ差し込む様子も確認でき感動いたしました。                        6時40分宿坊「敬慎院」に戻り、お寺の質素な朝食を頂き、7時10分 沢山の僧侶さんに見送られ七面山(1,989m)に向かいました。

法華経の聖地として名高い七面山は、南アルプスをめぐる山々のひとつで山梨県南巨摩郡にある山岳信仰の対象となった自然の美しい山です。

頂上付近の南東側には、身延山「久遠寺」境内からも見ることのできる大崩崖があり、

                                                     そのことから日蓮大聖人は「なないた(七面)がれのたけ」とも言い表しています。

標高1,700mにある敬慎院から七面山に向けては、ほぼ雪山状態で山頂付近の急登箇所は下部の雪が凍結し非常に滑り易く、安全を期し皆さんにアイゼンを装着して頂いた。

                                                  七面山登頂(8:25~8:40)山頂は広いが木々に囲まれ展望は良くなかったが、上空は雲1つない青空でとても気持ち良かった。

登路を戻り、随身門通過、9時15分。                            再び敬慎院により(9:20~9:30)僧侶の皆さんに挨拶してから下山路である裏参道に進んだ。                                       私達の姿が見えなくなるまで、院の外で見送って下さり恐縮致しました。      大変、お世話になりました。

                                                   一之池は本社正面右側に続く回廊をくぐりますと、高山には珍しい大きな池が見渡せます。                                       その昔、日朗上人が登山して この池のほとりに立ったところ、池に七面大明神が龍の姿で現れたと伝えられています。

下山路に取り付いてから山頂での青空が嘘のように消え去り、ガスの中に入ったうえ雪道のため非常に寒かった。

                                               二の池通過、9時40分。                            一の池に比べると規模は小さくツガやカラマツなどの木々がそびえ立ち、霧草が垂れ下がり薄暗く怖い感じがした。

奥之院到着、9時50分。

                                               鳥居の手前には大きな影(よう)ごう石が鎮座していた。                     しめ縄をはった巨大な石で、この石の所に七面大明神が現れたと伝えられています。

                                                   石の周りを7度 唱題しながら回ると御利益があると言われています。

明浄坊(30丁目)着10時半。 もう営業はしてなく、トイレ休憩のみで通過。             安住坊着11時15分。

                                               ここも営業はしていなかったが、日朗上人のお手植えといわれる大きな栃の木(山梨県指定天然記念物)があり見学を兼ね小休止。

以後も丁目石を数えながらきつい斜度を慎重に下った。 裏参道の最後の赤い鳥居を13時通過。

                                                      ここまで来たら気持ち良い快晴となっていた。

                                                  神通坊の本堂に礼拝し、 全員無事、角瀬地区に下山した。

                                                       1989mの七面山山頂から一気に下ったので、膝が笑い出す人もいたが、七面大明神のお力を頂き、皆さん表参道から裏参道への周回コースを完歩されました。          お疲れ様でした。

 

 

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