風化した花崗岩と白砂、その間に点在する松の緑は独特の雰囲気を醸し出しています。
完全な独立峰でなく、甲斐駒ヶ岳の北にある烏帽子岳から派生する日向八丁尾根の続きが盛り上がったコブである。
北を流れる神宮川に向かってザレ落ちる花崗岩が風化してできた白い砂地が広がり、まるで山の上に海岸の砂浜が現れたような感動的な風景も、そのうちに見られなくなりそうです。
尾白川林道を登り、矢立石駐車場に8時 15分到着。
道の駅で準備は、ほぼ完了していたので8時 25分出発。駐車場の奥に日向山登山口。
5分ほど登ったら、地名にもなっている『矢立石』と呼ばれるピラミッド型の巨石の脇を進む。 通過時に見た矢立石は、それほど大きく見えませんが、駐車場側から見るとビックリするほど大きな三角の巨石です。
昔、この地で炭焼きが行われていた遺跡の様な炭焼き窯を発見。8時 35分通過。
随分古い昔からの道のようですが、特別えぐられている様なところもなく、歩き易い登山道でした。
矢立石駐車場から登り出して約1時間、登山道の半分5/10 地点を通過。 雑木林から白樺の混成林と変わり、やがてコースの右側はカラマツ林となって行った。
登山の途中では雨上がりのせいもあり、赤や白、紫など沢山のキノコ、それに蛇のお出迎えまで受けました。 大きな白いキノコに触れようとしたら、同行の方にやたら触ると皮膚がただれると脅かされました。
尾根筋に出てもカラマツ林が続き、地表が一面クマザサに覆われた窪地に自記雨量計が設置されていた。通過 10時丁度。
そこから間もなく登ったら日向山三角点に到着。 10時 07分。展望なし。標高 1659.9m
西側に5分ほど進んだら日向山の雁ヶ原に出た。
好天であれば北アルプスの燕岳山頂付近のようで、真っ白なザレ場は突然海岸に飛び出したような感じを受ける。
他の山から日向山を見ると雪かと見まがうばかりの風化花崗岩には、心が洗われる思いがします。
足元に気を付けながら白砂の上を行ったり来たり、南側に咲く可憐な花を探したり、長く伸びたサルオガセも見られた。
曇天で残念であったが、南西には甲斐駒ヶ岳、北西には雨乞岳、北には広大な裾野を広げる八ヶ岳や蓼科山などの山岳風景が有るんだと、ノンビリ 35分も休憩して思いを馳せてみた。
復路は雁ヶ原から錦滝方向に下って周回コースとして矢立石駐車場に戻る予定でしたが、雁ヶ原から下る登山道の崩壊があり、通行止めのため往路を戻った。矢立石駐車場着、12時丁度。
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