針ノ木岳と蓮華岳は後立山連峰の最南端に位置し、北アルプスのほぼ中央に聳える展望の山であります。今回は針ノ木岳(2821m)のご紹介です。 《2013(平成25)年7月撮影》
信州側の扇沢バスターミナル駅から日本三大雪渓(白馬大雪渓・剱沢雪渓)に数えられる針ノ木雪渓を攻め、針ノ木峠を目指しました。
この針ノ木峠は戦国時代から越中と信州を結ぶ間道として利用されていたという史実に残る佐々(さっさ)成政の針ノ木峠越えなど、歴史ロマンが香る峰々でもあります。 稜線近くなると雪渓の斜度はせり上がり、両側の山肌が迫り、雪渓が細くなった地点は「ノド」と呼ばれ、この時期は峠直下まで雪渓が残っていた。
針ノ木峠は針ノ木岳と蓮華岳の狭い鞍部で、その峠の西側に針ノ木小屋が建っています。 細くてきつい雪渓を誰一人音を上げず、皆さんで声を掛け合い頑張りました。 小屋でゆっくり疲れを取り、翌日の朝食前に蓮華岳のコマクサの群生地に足を運びシロバナコマクサを探しましたが残念ながら見つかりませんでした。 奥に蓮華岳山頂の祠が見えます。
針ノ木岳側から望んだ蓮華岳(2799m)、朝食前に散歩した山の全容がこちらです。
朝食も済み、全員体調良好と目指した目的の山がこちら❝針ノ木岳❞
お世話になった針ノ木小屋を後にテント場を見ながら、急な露岩帯に取り付く。
前方に荒々しい針ノ木岳とスバリ岳を眺めながら、岩稜帯の斜面を稜線まで登る。
独立峰の山頂は意外と広く360度の展望が楽しめる。
山頂にある三角点、奥の山塊は中央のピークが白馬岳、そこから右手の稜線が後立山連峰になります。
南側には遠く槍穂高連峰が見えました。
そして眼下には黒部川の水を満々と湛えたコバルトブルーの黒部湖が俯瞰できた。 中央の山塊が立山三山、右手が剣岳です。
山頂からの展望を充分に楽しみ、今日の宿「新越山荘」に向け北に進路をとった。 赤沢岳(2678m)から見た、針ノ木岳です。
こちらは鳴沢岳(2641m)から見た針ノ木雪渓と針ノ木岳です。
扇沢バスターミナル駅を起点に周回コースとして高山植物や山岳風景が楽しめる最高のコースです。また、日本で初めて山案内人組合をまとめた百瀬慎太郎ゆかりの❝針ノ木雪渓❞では6月初旬に『慎太郎祭』が催され、集団登山などが行われます。
訪問、ありがとうございます。
東京のコロナ、第二波に入った様な気がします。怖いですね。コロナの状況が増加傾向にあり、出掛けたい気持ちは有りますが、妻より外出禁止令が出ており自宅で今後登りたい山の計画を練っている所です。
清水さんも奥様と色々な所に出かけられ元気そうで何よりです。国内の観光地は確かに中国や韓国の旅行客が多い様に感じます。去年、穂高から上高地に降りてバスの乗車券自販機に手間取っていたら「お、に、さ、ん}・「ち、が、う、ね」と中国人の女性乗務員さんが来てくれて乗車券を買ってくれました。お礼の後「エッ!ここどこだっけ?」と笑ってしまいました。
それだけ中国の旅行客が多いという事ですね。