関越自動車道の花園 ICを 8時 53分に降り、皆野寄居有料道路からR 140・R 299・県道367号線を経て白井差(しろいさす)新道の登山口である山中様宅前駐車場に 10時 15分到着。
山中様に声を掛け登山準備を進め、10時半に出発。 駐車場の先も林道が続き、落ち葉をカサカサと踏みながらノンビリお散歩気分である。 紅葉と言うより、この辺りは黄葉の方が素晴らしかった。
林道が終わり、山道になると小森川が狭ばまり、渓谷風となり白く糸を垂らしたような滝が見えた。
幾筋もの白い糸を垂らした感じの“昇竜ノ滝”である。 10時 45分、5分休憩。
滝の左岸を越えて進むと谷沿いの道となり、大又を過ぎると やまびこ橋など幾つかの丸太橋で、道は何度か流れを渡りながら高度を上げてゆきます。 木橋も岩も濡れており、滑りに備え気の抜けない所である。
コースのこの辺りには、カツラ、サワグルミ、シオジなどの落葉高木が多く樹林内が明るく、とても歩き易いのである。
熊笹や低木がないと一面に広がる落ち葉、奥深くまで続いている木立、今までにあまり見たことの無い秋の風景を見ることができました。
オオドリ河原から沢を離れ、尾根を目指して急な斜面をジグザグに登ります。
この付近には炭焼き窯の跡が幾つか見られ、煙突に使われたという土管が周囲に沢山見られました。
今回は白井差(しろいさす)新道から両神山へ、歩き易く短時間で山頂を往復できるコースを選択したのですが、このコースは白井差に住む『山中豊彦』氏が私有地の中に開設した登山道だそうです。 なので、このコース利用は予約制で環境整備料(協力金1000円)が必要です。
それだけあって、無理なく歩けるように良く整備されています。 水晶坂と呼ばれる急な登りが終わると、やや緩く広い斜面に出ます。 そこが「ブナ平」 到着 12時。 枯葉の気持ち良い斜面であり昼食とした。
ブナの大木の他にもミズナラやカエデも見られ、これらも落葉高木で落葉広葉樹林帯を構成しており、見事な森の広がりを見せてくれました。 秋の山歩きに最高の場所です。
お腹も落ち着き 、12時25分出発。 ここからは尾根を目指して高度を稼ぎます。 歩を進めながら時折、産泰尾根の稜線下に両神山特有の岩場が見え、山頂付近の険しさが想像できた。
山頂に近づくにつれ、頑張れメッセージの書かれた木版が、各所で見られました。 有り難いです。
九十九折りの登山道を登り詰め、やっと梵天尾根に出た。 13時18分。 もう山頂間近である。
山頂方向に進むと直ぐに日向大谷からの登山道と合流、その先がクサリ場となり、今までにない岩場、クサリ場の展開となり、慌てずに慎重に歩を進めて頂いた。
13時35分、全員両神山(1723m)登頂。 お疲れ様でした。
山頂は独立峰で展望は良いのですが、標高の高い所に雲があり、武甲山、雲取山、富士山、浅間山は見えましたが、他は判りませんでした。 山頂は狭いです。
13時50分、下山開始。 岩場、クサリ場は登り以上に時間をかけてゆっくり下り、梵天尾根から白井差側の斜面に下り出したら風もなく、快適な秋のハイキングである。
ブナ平手前で地主の山中さんと出合い「今日は皆さんが最後なんですよ。」と声を掛けて下さり、それからずっと一緒に下山しました。
その間に山での色々(樹木、植物、動物など)な事を教えて頂きながら楽しく下山できました。 私が「ここは熊が出ますか 」と尋ねたら「それはよ おめえ。東京に行って人がいますか って聞いてんのと同じだ。」と笑われてしまいました。ごもっともです。
自然に対して博学の方です。 熊の事故報道についてはマスコミが熊を悪者にし過ぎていると嘆かれていました。 耳と鼻の良い熊は自ら人の前に出てくることは無いそうです。 ただ前から人が来るので後ろに身を隠そうとしたら、後ろにもたまたま人がいて鉢合わせ、熊も驚いているのだが、それ以上に人が騒ぎ出してしまうと襲われることがあるそうです。 怖いけど冷静を装うことも必要なようです。 また、テレビ報道の内容で「登山者が鈴など鳴らしていても意味がない。」と言ってたけどよ 「熊になったこともね~くせによ 」と笑っていられました。 ひよっこり、小熊と出合っても小熊だけでフラフラしていることはありえないそうです。必ず近くで見ており、小熊に手でも出そうものなら、テレビに出る熊を悪者にした人間です。
鈴(音の出るもの)は、ないより有った方が、お互いのために親切です。
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