300年前の風情につつまれる、古民家とひな飾り。
築 300年の古民家『瀬戸屋敷』で行われる ❝ひなまつり❞ には、江戸時代の風情がいっぱい。
地元の蔵から発見された 300年前の「享保雛」や瀬戸屋敷収蔵のひな人形の数々、婦人会手作りの「つるし雛」7000個以上を展示。 高さ 2.4mの「大つるし雛」も圧巻です。
3月 3日は、女の子の晴れの舞台でもある ❝ひな祭り❞ の日であります。
女の子のいる家庭では雛壇を作り、たくさんのひな人形を飾るのが習わしとなっています。 桃の花を供えることから「桃の節句」とも呼ばれ、春らしい彩に満ちあふれる行事となっています。
ひな人形とは そもそも、何なのか それは形代(かたしろ)と呼ばれる人形の一種で、神や霊が降臨するもので、霊が取り付く対象物であります。 いわば、わが娘の身代わりのようなものです。 娘に襲い掛かろうとする病などの災厄、穢れを、ひな人形に移して避けるという行事が ❝ひな祭り❞ のもとになっているようです。
その昔は紙や土などで作られた原始的で簡単な人形でありましたが、1年の災いを受け止めてからは川や海に流されました。 これを「ひな流し」・「流しびな」などと言っています。 娘の代わりに穢れを抱えて消えていく存在・・・・・。
この行事が定着したのは平安時代といわれています。 当時の乳幼児死亡率は現代とは比較にならないほど高かった。 赤ちゃんのうちに亡くなってしまうことも珍しくはなく、親としては必死の思いで子の成長を見守り、枕元には形代を置き、厄除けとしました。
そして 1年の災いを、春の「ひな流し」で祓っていました。 これが ❝ひな祭り❞ の起源とのことです。
ところで、俗にひな人形はあまり長く飾ると女の子の婚期が遅れると考えられ ❝ひな祭り❞ がすんだ翌日以降、なるべく早く片付けるべきといわれています。
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