築 300年の古民家 『瀬戸屋敷』 で行われる雛祭りには、江戸時代の風情がいっぱい。
地元の蔵から発見された 300年前の「享保雛」や瀬戸屋敷収蔵のひな人形の数々、手づくりの「つるし雛」8000 個以上を展示。 高さ 2.4mの「大つるし雛」は圧巻です。
瀬戸屋敷は、江戸時代、この地域の名主を務めてきた瀬戸家のお屋敷として建てられました。 300年という長いながい時間の流れに洗われた、穏やかでやわらかい空気が迎えてくれます。
屋敷には、水車や土蔵、囲炉裏、井戸など、あの頃の日本が今もそのまま残っています。
季節や自然とよりそっていた、日本ならではの暮らしを思い出してみる。
時間を忘れて、ただただほっこりと過ごしてみる。
まわりに広がる田園風景も、じまんのひとつです。
おたまじゃくし、アメンボ、ホタル、あじさい、稲穂など、季節ごとのいろんな表情が心の時計をゆっくりにしてくれるはずです。
歴史ある母屋を、様々な時代のお雛様が彩り、豪華な段飾りや御殿飾り、八千個以上のつるし雛など、華やかな色彩と手作りの温かさが見る人の心を和ませます。
3月3日は、女の子の晴れの舞台でもある 『ひな祭り』 の日です。 女の子のいる家庭ではひな壇を作り、たくさんのひな人形を飾るのが習わしとなっていました。
桃の花を供えることから桃の節句」も呼ばれ、春らしい彩に満ち溢れる行事となっています。
でも、『ひな祭り』を紐解くと彩に満ち溢れる行事とは、一寸違うようです。 ひな人形とはそもそも、何なのでしょうか ❓
それは形代(かたしろ)と呼ばれる人形の一種で、神や霊が降臨するもので、霊が取り憑く対象物なのだそうです。 言わば、わが娘の身代わりだそうです。 娘に襲い掛かろうとする病などの災厄、穢れを、ひな人形に移して避けるという行事が「ひな祭り」のもとになっているとのことです。
この行事が定着したのは平安時代といわれています。
当時の乳幼児死亡率は現代とは比較にならないほど高かった。 赤ちゃんのうちに亡くなってしまうことも珍しくもなく、親としては必死の思いで子の成長を見守り、枕元には形代を置き、厄除けとしたようです。 そして1年の災いを、春のひな流しで祓う。 この様なことが『ひな祭り』の起源なのだそうです。
ひな人形は「ひな祭り」が終わったら直ぐに片付けないといけない。というしきたりは今でも存在するようです。
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