剣山の足元にある宿「ラフォーレつるぎ山」を7時20分に出発。 外は冷たそうな雨である。 今日は四国にある2つ目の日本百名山『石鎚山』(1982m)を石鎚登山ロープウェイ利用で山頂を目指す。 天気予報で雲の動きを見ると北東方向に流れており、剣山から石鎚山麓までの長距離移動中に雲が抜けてくれることを祈った。
狭い国道438号線を北上し徳島自動車道の美馬ICに入り、西へ移動。 川之江JCTから松山自動車道に移り、いよ西条ICまで移動。 宿からここまで2時間40分かかり、小さいと思っていた四国の奥深さに驚いた。 高速走行中も夕方のように薄暗く、雨のやむ気配はなく、移動中に作戦を練り直した。 石鎚登山ロープウェイへ向かう林道で時間規制による通行止めがあるとの情報が入ったが、四国の道に詳しいドライバーさんの案で目的地は変わるが待たずに走れる別の林道を行くことに決定した。 雨でもあるしロープウェイの山頂成就駅(標高1280m)より標高の高い土小屋(標高1492m)から山頂を目指すことにした。
寒風茶屋、10時56分通過。よさこい峠12時通過。 曲がりくねった林道をドライバーさんが頑張って下さり、土小屋駐車場に12時10分到着。宿より約4時間バスに乗り続けた。 雨止まず、である。
駐車場横にあった休憩用の東屋で直ぐ出発準備に入り、12時半に出発した。
ロープウェイ側の表参道コースより土小屋側のが標高が高い分、急登がなくダラダラとした登りで歩くことは辛く感じなかった。
樹林帯の中や背の低い熊笹のある登山道で、時折この時期の石鎚山系で見られるという「アケボノツツジ」の花弁が落ちているのに気づき、見上げると花数が少なく、うすピンクなので雨天では雲に消されるようで見にくく残念であった。
登山道からはずれた所には咲いているのが見えた。
アケボノツツジは本州の近畿地方以西と四国、九州の山地に分布する落葉低木。 葉の出る前に枝先に1つ、直径約5cmほどの美しいピンク色の花を咲かせる。 全体に丸みがあって、優しい感じの花である。
ここ石鎚山では、標高1700m付近から山頂手前にかけての登山道脇で間近に見ることができた。 急斜面の風当たりの強い所に咲いているので、風下側に向かって開いていることが多いようだが、昨日からの雨で重い滴を付け、疲れているように下を向いた花がほとんどでした。
表参道成就コースとの合流点にある鳥居を14時10分通過。
その直ぐ上の石鎚山公衆トイレ休憩所に14時15分到着。 休憩所もトイレも、とても綺麗な建物でした。 10分休憩。
ここから直登するには、ビックリするくらいの大きな鎖がある「二の鎖」場から「三の鎖」場を通過するのだが、雨で鎖も岩も濡れているので、安全を最優先して巻き道(右へ)経由で山頂を目指した。
日本七霊山(富士山・立山・白山・大峰山・釈迦ヶ岳・大山・石鎚山)のひとつ石鎚山は、標高1982mの西日本最高峰の山。
古く奈良時代から修験道の地として知れ渡り、あの弘法大師(空海)も修行したとされています。
現在も7月に行われる「お山開き」には、全国から白装束を身にまとった修験者が集まり山頂を目指すとのことです。
山頂到着、14時45分。 風が強く濡れた体には辛く、素早く石鎚神社を参拝し御朱印を頂き、休憩15分で下山の途についた。
緊張する下り、アルミの階段・丸太の橋・木の根・岩など、全てが濡れて滑り易く、相互に声を掛け合って、下山しした。
本来であれば好天の中、眼下に四国の山々と美しい瀬戸内海を眺めながら山頂を極めたかったが、雨の中でもアケボノツツジを見たい一心で皆さん頑張りました。山頂を踏むことができて良かったです。
バスの待つ土小屋駐車場に17時10分、全員無事下山。 バスはエンジンを掛けて待機、車内は暖かく冷えた体が生き返ったようでした。 ドライバーさんの配慮に感謝。
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